やぶいぬ応援団

膵臓癌闘病記や生還者のアドバイス、新薬の治験情報や研究など元気が出る話題を個人が集めたブログです。 <免責事項>本ブログは特定の治療法や薬の使用を推奨するものではなく、このブログの情報を利用した結果について筆者は責任を負うことはできませんのでご了承ください。

すい臓がん

腫瘍と正常組織を瞬時に見分けるメス

もう一つの研究は、手術時に使うメスに関するものです。がんの切除手術をするときは、正常な組織をできるだけ残しながら癌組織をすべて切り取らなくてはなりません。しかしながら、正常組織とがん組織の見極めは熟練した外科医にとっても非常に難しいのです…

発がん原因遺伝子

今日は有望な研究を2題紹介します。まずは、先日の新聞記事から。 発がん原因:遺伝子異常22種 7042人分解析(毎日新聞 2013年08月15日) 国立がん研究センター(東京都中央区)を中心とする国際研究チームは、30種類のがんを対象に細胞の遺伝子の突…

がん治療にiPS細胞を活用

画期的な治療法の確立につながるかもしれません。熊本大は、iPS細胞からがんと戦う細胞を作成して膵臓がんのマウスに投与したところ大きな効果があり、がんがほぼ消滅する個体も出たと発表しました。 がん治療にiPS細胞活用 千住熊大准教授ら 2013年07月1…

アブラキサンの優先審査

乳がん等で使われている抗がん剤アブラキサンについて、アメリカFDA(食品医薬品局)が膵がんでの使用を承認するかどうか優先して審査することを決めたそうです。これは極めて有望な薬剤に対する措置だと考えられます。 進行性すい臓がん治療薬を米FDAが…

新しい転移抑制研究

食中毒菌と放射性物質を組み合わせた新しいすい臓がんの治療法の研究が発表されました。まだ動物実験の段階ですが、早く実用化されると良いですね。 食中毒菌で膵臓がんの転移を抑制、米研究【4月24日 AFP】食中毒を引き起こす可能性のあるリステリア菌を膵…

癌ワクチンの特集を放送するそうです

11月18日(日) 夜9時から、NHKでがんワクチンの開発について放送するそうです。膵がんワクチンも話題に上るようです。 がんワクチン 〜"夢の治療薬"への格闘〜 一昨年、延命効果があるとして、アメリカで「前立腺がんワクチン」が承認。これを契機に、新薬が…

スティーブ・ジョブス没後1年。すい臓がんについて分かったこと

アップルコンピュータの創業者スティーブ・ジョブスは、亡くなって1年を経た今もアメリカ人の心の中でカリスマとして生き続けているようです。 経済誌フォーブスに、ジョブスの追悼記事がまた出ていました。すい臓がんに関する部分を抜粋して紹介します。 …

「手術を、治療を恐れないで」―ジョブスの遺したメッセージ

興味深い記事を見つけたので紹介します。今年亡くなった、アップルコンピュータ創業者のスティーブ・ジョブス。彼が罹ったのは膵内分泌腫瘍という珍しいタイプ(すい臓がん全体の50人に1人)の膵臓がんでしたが、診断されてすぐに手術を受けなかったことを大…

未承認薬も使えるように

asahi.comからです。重要な記事なので全文引用します。 「未承認薬、条件つき容認へ 重病患者を対象、厚労省方針」 厚生労働省は、ほかに治療法がない重い病気の患者に対し、国内では承認されていない薬を一定の条件で使えるように制度化する方針を固めた。…

パンキャン事務所を訪問してきました

〜当ホームページの閲覧回数が、延べ20万回に達しました。どうもありがとうございます〜 以前の記事でお伝えした、パルズ電話サービスやすい臓がん啓発パープルリボンキャラバンなどを主催しているNPO法人(特定非営利活動法人)パンキャンジャパンにおじゃ…

パープルリボンキャンペーンキャラバン2009 in 広島

専門家による最新情報を知るチャンス(無料)です! 患者の方、ご家族に患者がいるなどですい臓がんが心配な方、ぜひお越し下さい。 第1回は広島で、3月14日に行われるそうです。 我が国において罹患数が多いものの、有益な情報が少ない「すい臓がん」につ…

(速報)アキシチニブの臨床試験の中止

2008年10月4日の記事で紹介した新しい分子標的薬Axitinib(アキシチニブ、AG-013736)ですが、すい臓がんに対する第3相(大規模)臨床試験は残念ながら中止になってしまいました。腎細胞がんや非小細胞肺癌など他のがん種に対する試験は続けられます。 す…

イリノテカンの臨床試験が全国13病院で開始

今月のニュースからです。 ゲムシタビン無効の膵がんにイリノテカンとS-1併用の臨床試験始まる(がんナビ 2008年12月4日) ヤクルトは、同社の抗悪性腫瘍剤イリノテカン塩酸塩(商品名「カンプト」)の膵臓がん(膵がん)への効能追加を目的として臨床試験…

膵がんを学ぶ

がんナビに、「がんを学ぶ」シリーズの一つとして、すい臓がん篇が掲載されています。 「すい臓がんと言われたら、医師にはどのような質問をしたらよいのか?」 「手術はどこの病院で受けるのが良いのか?」 など、専門家からの有意義なアドバイスが満載です…

妹の”敵討ち"のために

上の記事でも出てきたパンキャン ジャパン(すい臓がん患者団体)創立者の眞島 喜幸さんのインタビューが、がんナビに掲載されています。 がんを学ぶ 膵がん 先輩患者からのアドバイス 妹の”敵討ち”のため 膵がん診療の向上支援活動を続けている (がんナビ …

パルズ電話相談サービス体験談

〜11月は膵臓がん啓発強化月間(パープルリボン月間)です〜 wakame様から、先日紹介したパルズ電話サービスに相談した貴重な体験談をいただきました。ここに許可をいただいて掲載します。どうもありがとうございます! 『癌性腹膜炎の治療について知りたか…

アメリカ膵臓がん医療訪問記

パンキャンジャパン事務局長の眞島 喜幸氏が(プロフィールはこちら)、アメリカの最先端病院を訪問された記録をがんナビに寄稿されています。 レポート 【寄稿】パンキャンジャパン・アメリカ訪問記 -- その1 --- 膵がん診療の最前線を探る ---(2008年10月…

11/16 患者・家族向け講演会

すい臓がんの診断や治療の最新情報を専門家に解説してもらうセミナーが実現しました。 『もっと知ってほしい「すい臓がん」のこと』が11月16日に都内で開催(がんナビ 2008年10月17日) NPO法人パンキャンジャパンとNPO法人キャンサーネットジャパン(CNJ)…

電話相談サービス開始

〜11月は膵臓がん広報月間です〜 今月から、NPO法人パンキャンジャパンによって、すい臓がん電話相談 パルズが始まりました! こちらの記事をごらんください。 パルズ電話相談センター(PALS) パルズ(PALS)とは、膵臓がん患者とそのご家族が必要としてい…

アキシチニブの臨床試験について

日経BP社のサイト「がんナビ」の「開発中の抗がん剤」には、すい臓がんへの臨床試験を検討している薬として「タルセバ(エルロチニブ)」、「AG-013736(アキシチニブ)」、「エルプラット(オキサリプラチン)」の3つが挙げられています。(タルセバは肺が…

ブレークスルーになるかーすい臓がんの遺伝子異常の全容解明

がんは、遺伝子の異常によって引き起こされる病気です。細胞の核の中に存在する遺伝子DNAに異常が生じたために、本来なら増殖するべきでない細胞が異常増殖したり転移を起こしたりする、というのが癌の正体です。 であれば、その遺伝子異常を治療すればがん…

どこで手術を受けるのが良いか?ー高度技能医修練病院リスト

がんナビからです。 肝胆膵外科学会が難易度の高い手術の認定施設を公開 (がんナビ 8月28日) 日本肝胆膵外科学会は、難易度の高い肝胆膵外科手術で実績のある認定施設リストを公開した。・・・ 今回公開されたのは、日本肝胆膵外科学会の専門医「日本肝胆…

がん診療ガイドラインの改訂

日本での標準治療を示した「がん診療ガイドライン」ですが(参考記事)、このほど3年ぶりの改訂作業が行われたようです。 「膵癌診療ガイドライン」の改訂内容がほぼ決定(がんナビ 2008年08月19日) 「科学的根拠に基づく 膵癌診療ガイドライン」の改訂内…

アンナ・マセリスさんの現在

お久しぶりです。ずいぶん間が空いてしまいました。 最近はさまざまな膵臓がん関連サイトや最新情報をチェックできなくなってしまいましたが、ブログを休止する前に拾っていた記事を一つ紹介します。 Self Magazineという雑誌の昨年12月号に、このブログで何…

膵臓がんのウイルス療法、臨床試験再開

HF10というウイルスを使った抗がん剤の臨床試験(安全性確認試験)が、名古屋大学で始まるそうです。 膵臓がんの臨床試験再開へ ウイルス治療で名大病院 (共同通信社 2008年1月9日)(癌掲示板より) がん細胞を死滅させる性質を持つ単純ヘルペスウイルス「…

がん患者の看護者を助ける方法

あけましておめでとうございます。お正月でご家族のもとに帰省されている方も多いのではないでしょうか。 パンキャン(アメリカの膵臓がん患者会。日本支部はこちら)のニュースレター、2007年10月号になかなか有益な記事が載っていましたので紹介します。ち…

生還者の声(8)バレリー・N/リディア・Y

先月パンキャンのサイトで発表された生還者の声を2つ翻訳してお届けします! 今回の翻訳では、以前にも翻訳でご協力いただいたmarthaさんに語句の解釈をご教示いただきました。また、右の写真はhana0o0mmさんからいただいたものです。ありがとうございまし…

関連報道3本

・通院での抗がん剤治療について 外来化学療法については「はじめてのジェムザール」にアドバイスを載せましたが、現在ではさまざまな種類のがんで通院での抗がん剤投与が広まってきているようです。以前ご紹介した肺がんのコスモスさんも外来化学療法を7年…

Yさんの記録

新しくYさんという方から闘病記を頂きましたので掲載します! Yさんの奥様は3年前56歳ですい臓がんにかかり手術を受け、その後肝臓への転移も見つかりましたが化学療法を経て生還されました。この2−3年の医学の進歩によるところが大きいそうです。「9回ツ…

T・Mさんの記録

〜11月はすい臓がん啓発月間です*1〜先日の呼びかけに対して、すい臓がんサバイバーのTM様から闘病記をいただきました! 早速ありがとうございます。 TMさんは60歳代の患者ご本人です。自覚症状もないうちに人間ドックの超音波検査で異常が発見され、専門病…

<免責事項>本ブログの医療記事や体験記は、特定の治療法や薬の使用をし推奨するものではありません。ご自身の病状については、担当医とよく話し合ってください。このブログの情報を利用して生じた結果について筆者は責任を負うことができませんのでご了承ください。<おことわり>このブログは営利目的ではありません。コメントは承認制です。商品や治療法の広告を目的としたトラックバック、記事内容と無関係のコメント等は予告なく消去させて頂くことがあります。