やぶいぬ応援団

膵臓癌闘病記や生還者のアドバイス、新薬の治験情報や研究など元気が出る話題を個人が集めたブログです。 <免責事項>本ブログは特定の治療法や薬の使用を推奨するものではなく、このブログの情報を利用した結果について筆者は責任を負うことはできませんのでご了承ください。

癌一般

オキノーム散のこと

「待望のオキシコドン速放剤」が昨年厚労省で承認されました。来月あたりから発売されることになりそうです。 オキノーム散でレスキュー、来年2月から使用可能 (日経メディカルオンライン) 2006年10月20日、癌疼痛治療薬のオキシコドン塩酸塩水和物(商品…

ホスピタルジョーク(4)二人の野球仲間

やぶいぬはこれで大笑いできたのですが・・ジョークの嫌いな方は読まないでください。過去のホスピタルジョークはこちら 二人の野球仲間がそろって肺癌にかかり、グラウンドのベンチに座って話をしていた。そのうちの一人、ポールが言った。「天国にも野球チ…

ある夫婦の軌跡 〜RaulさんとBlue Birdさん〜

Blue Bird(青い鳥)さんは、以前「癌と悩みと悟りと」で触れましたが、すい臓がんの夫ラウルさん(キューバの海の男。写真はここ)を2年近く介護してきました。ラウルさんは手術後しばらくして再発を経験しましたが、Blue Bird さんの献身的な介護もあって…

ギフトアイデア

もうすぐクリスマス、そして新しい年がやってきます。闘病中・入院中の方にこんな贈り物はどうでしょう? ネタ元は Johns Hopkins Online Discussion Board です。日本語ではこんな掲示板がありました(教えて!goo「闘病生活を送る母に読ませたい推理小説あ…

"ケモブレイン"の話

〜11月はすい臓がん意識向上月間です*1〜 「ケモブレイン」聞き慣れない言葉ですが、例としては以下のような女性が挙げられます。 Aさんは大学卒で、自分では頭が切れると思っていました。マーケティングコンサルタントとしてトロントに会社を設立し、それ…

コスモスさんのこと

ダイヤモンドコスモスさん*1は、膵臓がんではなく肺がんのステージ4(4期)の方です*2。48歳のときに健康診断で病気が見つかり、とある大病院で2クールの抗がん剤治療を受けましたが、効果なしと判定されて『あと半年から1年』と余命まで宣告されてしま…

ノーベル賞と抗がん剤

今年2006年のノーベル生理学医学賞は、「RNA干渉(RNAi)」に決まりました。 RNA(アールエヌエー)干渉とは、ひとことで言うと特定のタンパク質の生産を阻止する技術です。がん細胞は、増殖や転移のために特定のタンパク質を必要としています。このタンパク…

ホスピタルジョーク(3)余命宣告を笑い飛ばせ

連休向けの軽い話題です。あまりまじめに受け取らないように・・ 余命宣告のホントについては『平均余命は神のお告げじゃない』や『悩みから悟りへ』、はたまた『ホスピタルジョーク(2)』で書いた通りですが、今度はこんなジョークはどうでしょうか? 出…

悩みから悟りへ

がん闘病には恐れ・不安・悩みがつきものです。そもそも、最初のがん発見にしてからが「このしこりは乳がんかしら?」「この痛みは胃ガンだろうか?」という心配から始まるものです。その後も治療法の選択(抗がん剤治療や手術あるいは放射線)や余命告知や…

ホスピタルジョーク(2)心配し過ぎの人へ

この文章は遠い昔、イランから来た留学生に教えてもらったものです。彼女は異国の地で医師になるために勉強を続けていました。これを読んだみなさんが、自分の将来について少しでも気が楽になるといいのですが。 どうして心配するの? Why worry? この世で心…

ネット中毒になってしまった方に

おや、土曜日もこのブログに来ていますね? ひょっとしてインターネット中毒になっていませんか? もしネット中毒になってしまったら、今日のこの記事を思い出してください。 Johns Hopkins 病院の掲示板から、匿名さんのコメントを訳してみます。 掲示板を…

ホスピタルジョーク(1)302号室の患者

週末は笑ってストレスを吹き飛ばせ! ストレスはがんの治癒を遅らせるそうですよ。今日のジョークの元ネタはここです。西洋式のユーモアは日本人に通じるでしょうか? ***** 大切な人が入院したことのある方なら、きっとこのジョークに笑っていただける…

免疫遺伝子治療

皮膚がん患者で治療効果=免疫細胞の遺伝子操作で−米国立研究所(時事通信) 皮膚がんの一種、転移性悪性黒色腫(しゅ)の患者の免疫細胞遺伝子を操作し、腫瘍(しゅよう)を縮小させることに成功したと、米国立がん研究所の研究チームが1日、米科学誌サイエ…

リレー・フォー・ライフ

がん患者、歩いて連帯感…つくば市で8時間リレー (読売新聞) がん患者や健康な人たちが一緒に歩いてきずなを深める「リレー・フォー・ライフ」(RFL)が2日、茨城県つくば市で開かれる。 日本で初めての開催だそうです。当日参加もできるそうですよ。…

日本のがん対策費倍増も

読売新聞に出ていた記事です。 がん対策大幅拡充…厚労省来年度予算倍増、300億要求 6月に成立したがん対策基本法に基づき、厚生労働省が2007年度に実施するがん対策の全容が22日、判明した。<中略>・07年度の厚労省がん対策の骨子 ▽緩和ケア充…

ジム・ドレイク:寛解への補完療法的アプローチ

このサイトでは健康食品などの代替療法について大きく取り上げるつもりはありません。(7月7日、16日の記事で代替療法への見方について少し触れました) それにしても以下の記事には驚かされます。これは、卵巣、頸部のリンパ節、縦隔に転移したステージ4…

治験体験記・後編

前回の続きです。 乳癌の場合は、米国で毎年診断された患者の59%が臨床試験に参加するそうです(参考)。 「結局のところ、私が吐いているお蔭であなたの未来がより良いものになるのかもしれないのだ ー もちろん私は自分のために嘔吐しているのだが、それは…

治験体験記・前編

それでも「治験は怖い」と思っていませんか? では、治験に実際に参加した人の体験談をお送りしましょう。これは今月頭にボストン・グローブ紙に発表された社説です。筆者は腎細胞がんにかかりましたが、臨床試験のお蔭で命を保っているそうです。すい臓がん…

ランス・アームストロングの提言

アメリカのがん患者の治験*1 参加率は5-10%。それでも新薬が次々に開発されるため、参加者が足りません(参考)。そこでアメリカでは、治験への参加を呼びかける運動が盛んです。 ランス・アームストロングはツール・ド・フランスで前人未到の7年連続総合…

介護者のうつ

PanCAN Newsletter 2004年7月号からです。 介護者のうつは「隠れた健康上の危機」と呼ばれ、がん患者を介護している人の60%がうつ状態になると言われています。もしあなたが介護者でうつ状態にあるなら、あなたのような人は世間に山ほどいると思ってくださ…

平均余命は神のお告げじゃない ー「気づき」で進化学者が癌から生還した話

スティーブン・ジェイ・グールドは、古生物学者・進化学者で、『パンダの親指』など多数の一般書を書いた文筆家でもあります。彼が癌宣告を受けた時の心境の変化について記したこの文章は、がんと統計について今までに書かれた中で最も洞察に富んだ文章の一…

介護者の燃え尽き症候群 Caregiver Burnout

介護者であるということは、やりがいはあるけれども大変な仕事だとも言えるでしょう。「介護者」には患者のニーズに応えることをはじめとしてさまざまな責任がかかってきます。しかしここで大切なのは、まず最初に介護者自身のニーズを満たしてから次に進ま…

<免責事項>本ブログの医療記事や体験記は、特定の治療法や薬の使用をし推奨するものではありません。ご自身の病状については、担当医とよく話し合ってください。このブログの情報を利用して生じた結果について筆者は責任を負うことができませんのでご了承ください。<おことわり>このブログは営利目的ではありません。コメントは承認制です。商品や治療法の広告を目的としたトラックバック、記事内容と無関係のコメント等は予告なく消去させて頂くことがあります。