やぶいぬ応援団

膵臓癌闘病記や生還者のアドバイス、新薬の治験情報や研究など元気が出る話題を個人が集めたブログです。 <免責事項>本ブログは特定の治療法や薬の使用を推奨するものではなく、このブログの情報を利用した結果について筆者は責任を負うことはできませんのでご了承ください。

はじめて化学療法を受ける人へ

tenteki


はじめての抗がん剤に不安はつきものです。でも先輩のアドバイスを聞いてみましょう! ジョンズ・ホプキンス病院の掲示板から翻訳してお届けします。

抗がん剤の準備は? 10/10/2007 ジル


父の初めての化学療法が明日、はじまります。ジェムザールとシスプラチンの点滴です。明日に予想される症状に対して何か準備しておけることはありますか? 多分父は明日はただ寝ていたいと言うと思いますけれど。


この抗がん剤は吐き気はひどいのでしょうか? 父は今でも少し吐き気があるので、抗がん剤を受けたらどれほどひどくなるのかが心配です。


これに対する掲示板の人々の返答も訳しておきます。

ぼくのお勧めトップ5 10/10/2007 ジュニアス


1) 水分をたっぷり摂ること


2) ちょっとしたいいものを持って行くこと、かなり長い時間をそこで過ごすことになるからー毛布とか(化学療法室は寒い!)ー何か時間をつぶせるものとか! ぼくは安いCDウォークマンをスーパーで買って、図書館で「聴く小説」のCDを借りて行ったよ。ー指示を書きとめるメモ帳とか


3) 吐き気に対しては吐き気止めの薬があるよ。看護師さんたちに聞いてみて。今は良く効く薬が出てるよ。


4) ジェムザールの点滴をするとたいていの人が白血球が下がってしまうから、「今日は白血球が少ないので点滴お休みにしましょう」って言われても怖がらないでね。良くあることだから。白血球を上げる注射をすることもあるし、休薬を入れて安静にしたり、ジェムザールの量を調整したりして対応できるよ。


5) 白血球が下がったときには、感染に対する抵抗力が落ちる。そんなときにはバイ菌から身を守る工夫が必要になるよ。人ごみに出て行かないようにするとか、小さな子に近づかないとか。お父さんの周りの人は、いつも手洗いをきちんとして、病気だなと思ったら家の中に入らないようにするとかだね。除菌用ウエットティッシュ を使って、ドアノブや電話なんかを拭くのがいいんじゃないかな。出かけるときには除菌用ハンドジェルで手を清潔にすることだね。

ジルさんへ 10/10/2007 リリアン


とてもいいアドバイスがたくさん来ているので、一言だけつけ加えさせてください。もしマルチビタミンサプリメントをお父様がまだ飲んでらっしゃらないようであれば、お医者様に飲みはじめても良いかどうか聞いてみてください。それから魚油のカプセルと。血糖値に気をつけてくださいね。治療がうまくいくことをお祈りしています。リリアン

ジェムザール 10/10/2007 ロン・C


妻のレインが最初にジェムザール点滴を受けたときには、ジェムザールの前に吐き気止めの点滴をしてもらったので、吐き気は一度もひどくなりませんでした。たまに、ジェムザールの点滴を受けると手首からひじまでの間がヒリヒリする人がいます。もしそうなった場合には、手首に温熱パッドを巻くと、ヒリヒリ感がやわらぐでしょう(化学療法室に置いてあるはずです)。ジェムザールの時に生理食塩水を流すのもヒリヒリ感をやわらげたようです。それから数ヶ月ジェムザールの治療を受けた後は、静脈がだめになってしまって針を刺すのがかなり難しくなってしまいました。レインが再発してジェムザール治療をもう一度受けなければいけなくなったときにはポート(リザーバー)を入れてもらったので、ヒリヒリ感も静脈の問題も解消しました。もしはじめからやりなおすとしたら、最初からポートを入れてもらうだろうと思います。

ジェムザール/シスプラチン 10/10/2007 マリー(ミシガン州


夫はジェムザールとシスプラチンの治療をはじめましたが、副作用はほんとに軽かったです。点滴の後3日目にはものすごい疲労感があって一日中寝たがりましたが、そんな日が1日か2日つづくだけでした。Emend(日本では未発売)という薬を処方してもらって、抗がん剤を受けるその日の朝に化学療法室で一錠、その後2日間のみます。とても高価な薬なので、今日は点滴をすると決めるまでEmendはもらえないのです。・・というわけで主人は吐き気はなく、たまに下痢を起こすだけでした。化学療法室は寒いので(とくに点滴を受けるがん患者にとっては)毛布を貸してもらえますが、自分のを持って行っても構いません。うちの病院ではコーヒーやスナックが出て、あとテレビがあります。主人はリクライニング付きの椅子で点滴を受けるのがいいみたいです。化学療法が終わるとすぐにお昼を食べます。というのはその日の後になると食べる気がしなくなることもあるからです。点滴を受けた後には少し口の中が金属っぽくなりますが、それほどひどくありません。抗がん剤の前に副作用を抑える薬を点滴しているはずですから、副作用はそれほどひどくないのだと思います。はじめて抗癌剤治療を受けたときには私がずっとついていましたが、その後は車で送り迎えだけしています。他の患者さんとお話ししたりするのも主人にとっては良いと思うので。患者さん一人一人にドラマがあるんですものね。もし他の患者さんがしゃべりたい気分だったらの話ですけどね。お大事に、幸運を祈ります。マリー


最後をジュニウスさんのこの言葉で締めくくることにしましょう。

ぼくを信じてね、抗がん剤って言ってもそんなにひどいもんじゃないから・・・ある本のタイトルには我が意を得たりだったよ『ガレージを掃除するぐらいなら抗がん剤をやる』!


点滴中の過ごし方について、何か良い方法があればコメント欄でお知らせください。
参考記事:
・講演「すいがんに於ける抗がん剤治療の現況と展望」◆新薬で外来治療増加(読売新聞)
・患者のための抗がん剤事典「ジェムザール」(がんサポート情報センター)

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