関連報道3本
・通院での抗がん剤治療について
外来化学療法については「はじめてのジェムザール」にアドバイスを載せましたが、現在ではさまざまな種類のがんで通院での抗がん剤投与が広まってきているようです。以前ご紹介した肺がんのコスモスさんも外来化学療法を7年以上続けています。関連する記事をいくつか見つけましたので紹介します。
通院での抗がん剤:「生きがい」仕事と両立(2007年12月11日 読売新聞)
【最新医療】 外来抗がん剤治療 (2007年6月29日 読売新聞)
・米国すい臓がん専門家会議開かれる
海外癌医療情報リファレンスのNCIキャンサーブレティンのコーナーで、米国国立癌研究所(NCI)のオンライン誌日本語版の記事が掲載されています。
「数年前と比較して今日では、膵臓癌の基礎科学に関する知識は大幅に増えた。また、使用可能な標的薬もある。あとは、有益な結果が得られるように患者に試用する方法を見つけるだけだ。」
・タルセバの薬価決まる
非小細胞性肺癌の治療薬として日本で承認されたタルセバ(エルロチニブ)ですが、一錠の価格が医療協議会で決まりました。100mg錠が7183円だそうです。
非小細胞肺癌治療薬「タルセバ」の薬価決まる(2007年12月17日 がんナビ)
6月21日のまりさんの書き込みからすると、カナダに比べてかなり安く設定されているようです。薬価はあまり高く設定されてしまうと財政的に使いにくくなりますが、安く設定されてしまうと日本での薬の発売を製薬会社がためらうことになり、微妙な問題があります。
また、タルセバは副作用(間質性肺炎)の観点から投与は専門医のいる施設に限られ、発売後も慎重を期して全例調査が行われるそうです。タルセバはすい臓がんに対して他の抗がん剤との併用で上乗せ効果があるという研究結果が出ていますが(参考)、国内ですい臓がんに対して使えるようになるのはいつになるのでしょうか。
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