がん患者の看護者を助ける方法
あけましておめでとうございます。お正月でご家族のもとに帰省されている方も多いのではないでしょうか。
パンキャン(アメリカの膵臓がん患者会。日本支部はこちら)のニュースレター、2007年10月号になかなか有益な記事が載っていましたので紹介します。ちょっと意訳になってしまいましたが、どうぞご覧ください。
家族(介護者)を助けるには
膵臓がん患者の家族の役割は多岐にわたり、時にはなかなか大変なこともあります。愛する人を身体的にも精神的にも支えて日常生活の雑事をこなしていると、一日の終わりにふと気づくと自分自身のことをする時間がほとんど無くなっていたりします。
介護者の仕事を肩代わりすることで、ストレスをいくぶんかでも減らしてあげることができます。以下は介護者を助けるためにできることのリストです。
しっかりとした確実な援助をして、介護者を助けましょう。あなたがしてもいいと思うかもしれないことのリストをあげてみます。
- 彼または彼女をディナーと映画の夜に連れ出す
- 週に1度夕食を作る
- 掃除や洗濯を手伝う
- 薬局へ薬を取りに行ったり、買い物を代わりにする
- すい臓がんや他のことについて調べものの代行を申し出る
- 本気で彼または彼女の友人でありたいと願っていること、彼または彼女の話に耳を傾けること、彼または彼女の味方になることを伝える。彼または彼女の生活にどのように参加したら良いのかを理解する。
- 健康保険や書類仕事を手伝う
- 一緒の散歩や、ヨガ教室への参加を申し出てみる
介護者とかかわるときに、推奨されないことのリスト:
- いつも病気の話ばかりしないこと。介護者は他の話題にも接した方がいいかもしれない。
- 自分の経験談や、知り合いが癌にかかってどうしたとかいう話を押しつけないこと。介護者の方から聞かれれば別だが。
- 介護者から遠ざかったり、逃げ腰になったりしないで。彼または彼女に、あなたがいつでもそこにいるということを伝えよう。
- 介護者の懸念や心配事を軽く扱ったりしない。こうしたことは介護者の気持ちを楽にしようという善意から行われることだが、介護者からは鈍感だと思われるかもしれない。
介護者自身は、助けを求めたがらないことが良くあります。ですから「助けたい」という明確な意志を持って介護者にアプローチしましょう。上にあげた例は、あなたが介護者に手を差し伸べる生活を始めるための良い最初の一歩となることでしょう。
※この他の「家族・介護者のために」のシリーズはこちらです。
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