やぶいぬ応援団

膵臓癌闘病記や生還者のアドバイス、新薬の治験情報や研究など元気が出る話題を個人が集めたブログです。 <免責事項>本ブログは特定の治療法や薬の使用を推奨するものではなく、このブログの情報を利用した結果について筆者は責任を負うことはできませんのでご了承ください。

がん患者に必要なのは助け合う仲間

仲間

報道からです。

がん患者に必要なのは助け合う仲間 2008年01月08日 (US Frontline)


 医療の進歩により、がんと共に生きる人々が増えている。闘病生活を支えているのは、治療だけではなく、一緒に病に立ち向かう仲間のようだ。・・(中略)


 米医学研究所(IOM)は昨秋、多くの調査結果から、落ち込みや不安、孤独感ががん患者の治療効果に悪影響を及ぼすと発表した。落ち込みや孤独感が激しいと、患者は痛みを強く感じたり、治療を継続できなくなったりするという。


 米国立衛生研究所(NIH)行動社会科学研究所のデビッド・アブラムズ所長によると、動物実験や人間を対象にした調査で、孤独感やストレスがホルモンや免疫機構に悪影響を与えると立証されている。不眠症のがん患者の場合、ストレス・ホルモンの量が増加する。乳がん患者でこの問題が発生すると、死期を早めるという。


 しかし、こうした身体の変化には、遺伝子やその他の要因も作用しているため、さらなる調査が必要だとアブラムズ氏は語る。


 スタンフォード大学医学部のデビッド・スピーゲル精神科医は18年前、グループセラピー・プログラムに参加した女性乳がん患者の生存率が2倍に伸びたという調査結果を得た。しかし、同じ実験を再度行ったところ(結果は昨年7月に発表)、前回のような大きな差は得られなかった。スピーゲル氏は、治療法が進歩したために、グループ効果が薄れたのではないかと考えている。いずれにしても、患者が仲間によって、病と共によりよく生きる勇気を得ていることは確かなようだ。

英文記事はこちら->Cancer patients find strength in numbers- USATODAY.com” 
さてこの写真の男性は誰でしょう? もう少し記事を訳してみると・・

「本音の話がしたいんです」

写真でギターを弾いているのは、ロサンゼルスのコーリー・ジャクソンさん(38歳)です。家でCMなどの作曲の仕事をしているジャクソンさんは、2年前に悪性リンパ腫と診断された当初は友達作りにあまり興味がありませんでした。でもすぐに、自分と同じ道をたどった仲間に会いたくなったのです。


「たいていの人は、『大丈夫がんに勝てますよ』って言ってくれますけどね。それって善意からの言葉だとは思うけれど所詮きれいごとなんですよね。あるいは、(病気を告白すると)ぎょっとして見てくる人もいますよ。ぎょっとして後ずさりでもしそうな感じでね。『こいつはもうこの世にはいない奴だ』ってちょっと思っているのが顔に書いてあるんですよ。」


ジャクソンさんの主治医は、1982年に創立された患者互助会を教えてくれました。そして彼は週に一回、もう2年以上もそこに通っています。妻のシャロンさんも介護者向けの集いに参加するようになりました。


「そこでは、ほんとうに『髪を下ろす』(訳注:英語で『くつろぐ』の意味)ことができるんですよ・・もし髪があればね(笑)。そこでは『おれはこんな病気になって腹が立つ』とか、『死ぬほど怖い』とか泣き言を言ったりしてもいいんですよ。周り中みんなそんなことを言ってますからね。」


ジャクソンさんは、昨年の春再発を経験しました。自分がこの状況でも冷静さを保つことができたのはこのサポートグループですばらしい助言をしてもらっていたからだ、と語っています。


「がんが再発したり、治療がうまくいかなかったときに『ファイトが足りない』とか『がんばっていない』と言って患者が責められるような状況が一番まずいと思うんです。上のような新しい研究や、各地に広がりつつあるサポートグループの輪は、『病気があっても上手に生きる』チャンスをくれていると思います。患者を責めている場合じゃないと思いませんか?」


関連記事?
ガチョウの友情(2006-7-14)
ホスピタルジョーク(4)二人の野球仲間(2007-1-13)
リンク集の最後のところに、書き込み可能な掲示板を挙げておきました。


追記(1/20) - リンク集に、「2007年3月に転移性肺癌ステージIV期bと診断されましたが抗癌剤寛解」したstudy2007さんのブログを新たにリンクしました。

<免責事項>本ブログの医療記事や体験記は、特定の治療法や薬の使用をし推奨するものではありません。ご自身の病状については、担当医とよく話し合ってください。このブログの情報を利用して生じた結果について筆者は責任を負うことができませんのでご了承ください。<おことわり>このブログは営利目的ではありません。コメントは承認制です。商品や治療法の広告を目的としたトラックバック、記事内容と無関係のコメント等は予告なく消去させて頂くことがあります。