がん診療ガイドラインの改訂
日本での標準治療を示した「がん診療ガイドライン」ですが(参考記事)、このほど3年ぶりの改訂作業が行われたようです。
「膵癌診療ガイドライン」の改訂内容がほぼ決定(がんナビ 2008年08月19日)
「科学的根拠に基づく 膵癌診療ガイドライン」の改訂内容がほぼ固まった。さらなる検討が必要となった1項目以外は、ガイドライン改訂委員会が示した内容が、日本膵臓学会で7月31日に開催された公聴会で了承された。今後、改訂案は、同学会のウェブサイト上で公開され、再度、意見を募るというプロセスを踏むものの、大きな変更が入る可能性は少ない。改訂ポイントを紹介する。・・(後略)
今回の改訂版が公開されるのは、来年の春だそうです。今回で最も大きな改訂は、手術の後にジェムザール(ゲムシタビン)という抗がん剤を使って化学療法を行なうことが、グレードC(推奨される充分な根拠がない治療法)からグレードB(推奨される治療法)へと一段階上げられたことでしょう。
ガイドラインは個々の患者の治療を規定するものではないということですが、ここから大きく外れる治療を主治医から勧められた場合には、なぜその治療が必要なのか患者側としても充分な説明を受ける必要があると思われます。
※現行のガイドラインはここで見ることができます。「すい臓がん(膵がん)」、「胆道がん(胆管がん、胆嚢がんを含む)」
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