7番目の病院で
今日は、このブログによくコメントを寄せてくださっている翻訳家のmarthaさんが訳した患者闘病記をお送りします! marthaさん、ありがとうございました。(marthaさんは、ご自身のブログ「Editing my life」で文鳥との生活や膵臓がんにかかったお母様のことなどをつづっています*1。)出典は PanCAN Inspirational Stories です。他の「生還者の声」はこちら
2003年8月14日、33年間連れ添ってきた夫が、ステージIVの膵臓がんと診断されました。その年の10月、膵頭十二指腸切除術(ウィップル手術)を受けるため、期待しつつ手術に入りました。しかし、外科医は肝臓にも病変があるのを認め、手術は中止されました。
セカンドオピニオン、サードオピニオン、と次々と他の医師の見解を求め、7番目に訪ねたニューヨーク市ブルックリンにあるLutheran Hospitalにやっと落ち着きました。そこの医師は私たちに希望を与えてくれました。夫にはG-FLIP(Irinotecan にGemcitabine、 5-Fluorouracil、 Leucovorin、 Cisplatinを組み合わせたもの) による化学療法が行われ、医師は私たちに与えた希望を裏切りませんでした。12月22日、治療は終了しました。CTの結果、癌が認められず、CA19-9も18まで下がったからです。夫は、仕事に復帰し、旅行もして、人生を楽しんでいます。ズボンも、サイズの大きいものを買わなければいけなくなりました。現在も3ヶ月に1度、血液検査とCT検査を受けています。
医師をはじめ、友人、家族、そして、これまでの道のりを支えてくださった数々のみなさんに感謝しています。この道のりは、私たちだけでは乗り越えることができませんでした。
カナダ オンタリオ州 オタワ在住 ヴェラ・K 2005年3月2日
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