やぶいぬ応援団

膵臓癌闘病記や生還者のアドバイス、新薬の治験情報や研究など元気が出る話題を個人が集めたブログです。 <免責事項>本ブログは特定の治療法や薬の使用を推奨するものではなく、このブログの情報を利用した結果について筆者は責任を負うことはできませんのでご了承ください。

2006-01-01から1年間の記事一覧

一年間ありがとうございました

この1年間(記事を書いたのは実質的に半年ですが)、膵臓がんに関する明るい話題を海外を中心にできるかぎり調べて発信してきました。お蔭様で3万回を超えるページビューとなり、一定の支持が得られたのではないかと思っています。来年は個人的に多忙にな…

タルセバの臨床試験始まる

日本で膵臓がんに対する新たな薬の臨床試験(治験)が始まったそうです。 タルセバの膵がんを対象にした国内治験開始 (日経BP) 中外製薬は、上皮細胞成長因子受容体阻害剤「タルセバ」(一般名エルロチニブ)の、ゲムシタビンと併用で進行性、転移性膵がん…

7番目の病院で

今日は、このブログによくコメントを寄せてくださっている翻訳家のmarthaさんが訳した患者闘病記をお送りします! marthaさん、ありがとうございました。(marthaさんは、ご自身のブログ「Editing my life」で文鳥との生活や膵臓がんにかかったお母様のことな…

ある夫婦の軌跡 〜RaulさんとBlue Birdさん〜

Blue Bird(青い鳥)さんは、以前「癌と悩みと悟りと」で触れましたが、すい臓がんの夫ラウルさん(キューバの海の男。写真はここ)を2年近く介護してきました。ラウルさんは手術後しばらくして再発を経験しましたが、Blue Bird さんの献身的な介護もあって…

ギフトアイデア

もうすぐクリスマス、そして新しい年がやってきます。闘病中・入院中の方にこんな贈り物はどうでしょう? ネタ元は Johns Hopkins Online Discussion Board です。日本語ではこんな掲示板がありました(教えて!goo「闘病生活を送る母に読ませたい推理小説あ…

フランス衛星打ち上げ:新惑星を求めて

欧州宇宙機関(ESA)によると、太陽系外の新惑星探索のみを目的として建造された初めての人工衛星が、今月21日に宇宙へと送られるそうです。 (ニュース原文はこちらまたはこちら) この新しいプロジェクト「COROT」*1は、惑星が前を横切った時に起こる恒星の…

第一ラウンド勝利

PanCAN Inspirational Stories から、さらにもう一つ闘病記を翻訳します。ここには膵臓がんを克服した体験記が毎月続々と寄せられていますので、ぜひ一度のぞいてみてください。他の翻訳はこちら 妻のリンダは、2004年1月の初めに黄疸が出て体中がかゆくな…

パバロッティさんのこと

今日はオペラ歌手「生ける伝説の人」、ルチアーノ・パバロッティさん*1について書きます。 パバロッティさんのプロフィールは、ウィキペディアによると「“神に祝福された声”と評された豊麗な美声、申し分ない声量、明晰な発音、輝かしい高音によって知られる…

レキシンGのこと

以前お伝えした「免疫遺伝子治療」などの記事につながる技術でしょうか。前のものは患者のT細胞というものを体外でパワーアップする治療でしたが、これはがん細胞が増殖するのに必要なサイクリンG1遺伝子というものを無力化するそうです。 ここの記事の要約…

RP101のこと

冷戦時代に鉄のカーテンの向こうで開発されて消えていったヘルペスウイルスの薬が、抗がん剤に耐性ができるのを防ぐ薬として再び表舞台に登場しようとしています。 ※RP101は、5-FUやTS-1、ゼローダと併用すると致死的な副作用を起こすことがあります。 以下…

はやぶさ、地球帰還へ

昨年12月24日にお伝えした日本の小惑星探査機はやぶさ(当ブログ最初の記事でした)が、いよいよ来年3月、地球に向けて発進するそうです。(画像は小惑星探査機はやぶさのイメージ図=宇宙機構提供。) 小惑星探査機「はやぶさ」、地球帰還準備が本格化(as…

膵臓がんの治療を進歩させるための、個人的な闘い

〜11月はすい臓がん意識向上月間です*1〜 この記事を書かれたマセリスさんは腫瘍学者で、3M製薬という会社で働くほかにミネソタ大学がんセンターでも癌の研究をしています。ではなぜこの記事に「個人的な闘い」という題名がついているのでしょう? 以下の…

25000ビューありがとうございました

このブログのページビューが25000回になりました。ありがとうございました! 一人の方が平均2〜3ページ見てくださっているようなので、実際に訪問してくださった方はようやく延べ1万人を超えたところと思われます。まるでこちらが応援してもらっているよ…

★分野別もくじ★(2008-10-03更新)

項目別にこれまでの記事を整理してみました。これからも記事追加ごとに順次更新していきます。日付ごとの目次はこちら。 なお、★印のものは、このブログでのおすすめの記事です。 分野別総目次

"ケモブレイン"の話

〜11月はすい臓がん意識向上月間です*1〜 「ケモブレイン」聞き慣れない言葉ですが、例としては以下のような女性が挙げられます。 Aさんは大学卒で、自分では頭が切れると思っていました。マーケティングコンサルタントとしてトロントに会社を設立し、それ…

健康関連ウェブサイトの情報提示のルール

このブログは、Health On the Net Foundationの「健康関連ウエブサイトの情報提示のルール」に従って作成することを心がけています。同様のガイドラインに、日本インタ−ネット医療協議会が作成したeヘルス倫理コードというものもあるようです。

コスモスさんのこと

ダイヤモンドコスモスさん*1は、膵臓がんではなく肺がんのステージ4(4期)の方です*2。48歳のときに健康診断で病気が見つかり、とある大病院で2クールの抗がん剤治療を受けましたが、効果なしと判定されて『あと半年から1年』と余命まで宣告されてしま…

ノーベル賞と抗がん剤

今年2006年のノーベル生理学医学賞は、「RNA干渉(RNAi)」に決まりました。 RNA(アールエヌエー)干渉とは、ひとことで言うと特定のタンパク質の生産を阻止する技術です。がん細胞は、増殖や転移のために特定のタンパク質を必要としています。このタンパク…

希望さんの道程

〜11月は膵臓がん広報月間です〜 「希望」さんは、40歳代と比較的若い年齢で膵臓がんを発症されました。がんは肝蔵に転移していましたが、抗がん剤治療が功を奏して肝臓の影が消えた為にその後膵頭十二指腸切除手術を受けることができました。現在もジェムザ…

ホスピタルジョーク(3)余命宣告を笑い飛ばせ

連休向けの軽い話題です。あまりまじめに受け取らないように・・ 余命宣告のホントについては『平均余命は神のお告げじゃない』や『悩みから悟りへ』、はたまた『ホスピタルジョーク(2)』で書いた通りですが、今度はこんなジョークはどうでしょうか? 出…

ジョシュ・ヤズマン「たたかうお母さん」

〜11月は膵臓がん広報月間です〜 今回登場するこれまでで最年少の執筆者は、9歳の男の子です。ジョシュ・ヤズマン君のお母さん、メリッサさんは1997年に進行すい臓がんと診断されましたが、その確固たる信念と決して病気に負けないという姿勢は周りの人々に…

tommy-starさんの贈り物

今日は、tommy-starさん*1の記録をご紹介します。1年ほど前に御祖父様が膵臓がんのステージIVaと診断され手術に臨んだのですが、開腹したところ、がんが血管を巻き込んでいたために中止になってしまいました。しかしそこからあきらめずに病院を探し放射線や…

グルフォスファミドのこと

すい臓がん治療に効果が期待されている新薬グルフォスファミド glufosfamide について、当サイトでも調べてみました。(専門家ではないので情報の確度は保証できませんが‥Setochanさんの記事によると、そもそも個人発信のブログはあまり信用しない方がいいそ…

たけ蔵さんの励まし

今日は、「たけ蔵」さん*1という方の記録を紹介します。 たけ蔵さんの奥様は4年前にすい臓がんと診断され、肝転移のために手術は途中で中止になりましたが抗がん剤と放射線治療で5年目に入ったそうです。ジェムザールの点滴を1年休止したところ肺に転移が…

izumiさんの話

今日はizumiさんという方のホームページを紹介します。 izumiさんは2003年にすい臓がんと診断され、それを9時間の手術を受けて克服された方です。そのあと二度ほど再発が疑われたことがありましたが、ジェムザールの点滴をうけて二度とも克服されています。…

ぽんたさんの経験

今日からは、日本国内のすい臓がんを克服された方も紹介していきたいと思います。第1回はぽんたさんという方の記録です。(他の『日本にも生還者が』シリーズ目次はこちら)ぽんたさんのお母様は昨年すい臓がん多発肝転移と診断されたのですが、ジェムザー…

希望とインスピレーションの物語 目次 

List of STORIES OF HOPE & INSPIRATION 第一号 - 2001年3月 (2006-10-02) デボラ・M ドクター・コンラッド 2001年7月 グレンダ・Y C.T. 2001年9月 確率の壁を破る:すい臓がんと共存し、他の人々の生を助けながら ランディ・スタイン(すい臓がん克服…

PanCAN 闘病記ガイド

以下に、PanCAN Newsletters に掲載されたすい臓がん闘病記の総目次を掲げておきます。PanCAN Japan に掲示されている翻訳を読む時のガイドとしてお使いください。また、「やぶいぬ応援団」で読めるものについてはリンクをつけてあります。

悩みから悟りへ

がん闘病には恐れ・不安・悩みがつきものです。そもそも、最初のがん発見にしてからが「このしこりは乳がんかしら?」「この痛みは胃ガンだろうか?」という心配から始まるものです。その後も治療法の選択(抗がん剤治療や手術あるいは放射線)や余命告知や…

今後は更新頻度が減ります

PanCAN Newsletter 闘病記の全翻訳が終了しましたのでこのサイトも閉じようかと思ったのですが、リンクをたどってきてくださる方が多いので、当分の間は残しておくことにします。ただ、管理人が家の引っ越しなどで忙しくなってしまったので、今後は更新頻度…

<免責事項>本ブログの医療記事や体験記は、特定の治療法や薬の使用をし推奨するものではありません。ご自身の病状については、担当医とよく話し合ってください。このブログの情報を利用して生じた結果について筆者は責任を負うことができませんのでご了承ください。<おことわり>このブログは営利目的ではありません。コメントは承認制です。商品や治療法の広告を目的としたトラックバック、記事内容と無関係のコメント等は予告なく消去させて頂くことがあります。