やぶいぬ応援団

膵臓癌闘病記や生還者のアドバイス、新薬の治験情報や研究など元気が出る話題を個人が集めたブログです。 <免責事項>本ブログは特定の治療法や薬の使用を推奨するものではなく、このブログの情報を利用した結果について筆者は責任を負うことはできませんのでご了承ください。

2007-01-01から1年間の記事一覧

生還者の声(8)バレリー・N/リディア・Y

先月パンキャンのサイトで発表された生還者の声を2つ翻訳してお届けします! 今回の翻訳では、以前にも翻訳でご協力いただいたmarthaさんに語句の解釈をご教示いただきました。また、右の写真はhana0o0mmさんからいただいたものです。ありがとうございまし…

誤嚥性肺炎の予防

お年寄りの方は、肺炎で命を落とされることがよくあります。日本でも毎年100,000人が肺炎で死亡しているそうです。肺炎の原因はさまざまですが、飲み込む力(嚥下力)が低下して、口の中の細菌で汚れた唾液や食物を気管へ吸引してしまう誤嚥性肺炎(嚥下性肺炎…

関連報道3本

・通院での抗がん剤治療について 外来化学療法については「はじめてのジェムザール」にアドバイスを載せましたが、現在ではさまざまな種類のがんで通院での抗がん剤投与が広まってきているようです。以前ご紹介した肺がんのコスモスさんも外来化学療法を7年…

Yさんの記録

新しくYさんという方から闘病記を頂きましたので掲載します! Yさんの奥様は3年前56歳ですい臓がんにかかり手術を受け、その後肝臓への転移も見つかりましたが化学療法を経て生還されました。この2−3年の医学の進歩によるところが大きいそうです。「9回ツ…

T・Mさんの記録

〜11月はすい臓がん啓発月間です*1〜先日の呼びかけに対して、すい臓がんサバイバーのTM様から闘病記をいただきました! 早速ありがとうございます。 TMさんは60歳代の患者ご本人です。自覚症状もないうちに人間ドックの超音波検査で異常が発見され、専門病…

希望とインスピレーションの物語(2007年10月)

〜11月はすい臓がん啓発月間です*1〜パンキャンジャパン(日本すい臓がん患者会)のこのページに、新しい「希望とインスピレーションの物語」(PanCAN ニュースレター2007年10月号に掲載されたものです)を翻訳・寄稿しましたのでどうぞごらんください。 写…

膵臓がんのリスク11か条と初期症状5項目

〜11月はすい臓がん啓発月間です*1〜アメリカの大学で、膵臓がんに関する11のリスクファクターと5つの兆候が発表されました。家族や親戚に膵臓がん患者が多い人は、自分の予防のために兆候を心に留めておくと良いかもしれません。 がんナビの記事からです。…

10万ビューありがとうございました!

ついに「やぶいぬ応援団」のページビューが10万を越えました! 実際に訪問してくださったのは延べ3〜4万人でしょうか。本当にありがとうございました。手探りで作ってきたサイトですが、すい臓がんの患者やご家族の方々に少しでも希望を与えるものになって…

それぞれの戦い

〜11月はすい臓がん啓発月間です*1〜 日本人研究者がすい臓がん研究の賞を受賞 日本の研究者が、2007年のパンキャン若手研究者賞を受賞しました! くわしくはこちらのインタビューをごらんください。この賞は、すい臓がんの研究分野でめざましい功績のある若…

がんワクチン研究の現状

〜11月はすい臓がん啓発月間です*1〜癌ワクチン(がん治療ワクチン)とは、生体内の免疫力を利用する治療法で、癌細胞を攻撃するための目印となる抗原と呼ばれるタンパク質等を生体内に注射し、体内の免疫細胞を誘導して免疫力を強化し、癌細胞の縮小・消滅…

(こぼれ話)宝くじの使い道は

こちらの記事からです。 ロサンゼルスに住むゾリーナ・クループさん(63歳)は、カリフォルニア州で夜間ビル清掃を行う商売を興し、以来27年がんばってこられた方です。

タルセバ肺がんで承認される

がんナビの記事からです。 中外製薬、非小細胞肺がん治療薬「タルセバ」製造販売承認を取得(2007年10月23日) 中外製薬は、10月22日、「切除不能な再発・進行性で、がん化学療法施行後に増悪した非小細胞肺癌」の適応で、上皮成長因子受容体(EGFR)阻害薬…

はやぶさインタビュー

先日の「かぐや」の打ち上げはすごかったですね! 10月4日には月周回軌道投入も成功し、みんなの名前を載せたプレートが無事月に向けて届けられたようです。 ところで、以前から応援しているはやぶさの話をお伝えしましょう。2ヶ月前には、なんとイオンエン…

グルフォスファミド/ゲムシタビンの第2相試験結果

日本でも臨床試験が行われているグルフォスファミドに関する記事が出ていましたので紹介します。 肯定的なグルフォスファミドの第2相臨床試験の結果を欧州がん学会(ECCO)で発表 (2007-9-26, PRNewsWire) ・・ECCOでのポスター演題として、インディアナ州イ…

新薬承認期間を短縮

先日出た未承認薬に関する報道が、もう一つ出ていました。 新薬承認期間「4年」を「1年半」に短縮 舛添厚労相が表明(産經新聞 10/23/2007) 舛添要一厚生労働相は13日、海外で承認が済んでいる新薬について国内の審査期間を大幅に短縮する考えを明らか…

はじめて化学療法を受ける人へ

はじめての抗がん剤に不安はつきものです。でも先輩のアドバイスを聞いてみましょう! ジョンズ・ホプキンス病院の掲示板から翻訳してお届けします。 抗がん剤の準備は? 10/10/2007 ジル 父の初めての化学療法が明日、はじまります。ジェムザールとシスプラ…

毎日が贈りもの

ステージ4の膵臓がんの闘病記をPanCANのページで見つけたので紹介します。シカゴ在住の50歳の方のようです。 ここに進行したすい臓がんの方が書き込んでいるのを見て、私も自分のことを話したくなりました。彼女はステージ4の患者の手記があまりにも少ない…

未承認薬の使用に道を

このブログもしばらく間があいてしまいました。9月6日にここで応援していたパバロッティさんが亡くなったというニュースは、世界を駆け巡りました。この間、パンキャンジャパンでは集まった支援金をもとに2名の医師を米国膵臓がんサミットに派遣するなど…

免疫療法の臨床研究開始

報道から:抗がん剤と免疫細胞療法の併用による臨床研究が名古屋で始まるようです。 切除不能膵がんを対象とした化学療法と免疫細胞療法の併用で臨床研究開始 (2007.8.10) http://cancernavi.nikkeibp.co.jp/news/post_527.html メディネットは、8月9日、名…

ホスピタルジョーク(6)最高の医者

夏ですので、たまにはおかしな話をいきましょう!(気分を害された方がいたら申し訳ありません)1月10日の「良い医者を選ぶ」の続きかもしれません?! 「医者だって? うちの主治医の話を聞いてくれよ。最高だぜ。『セカンドオピニオンをしたいんです』っ…

なぜ自分が?

膵臓がんと診断された時、そして闘病中には、十人中十人までが「なぜ自分が?」「どうして私は癌になってしまったのか?」と思うことでしょう。以前「癌と悩みと悟りと」でも書きましたが、もう一度、この問題を取り上げてみます。まとまらない記事ですが・…

日本の胆嚢がん手術は世界トップレベル

がんナビの記事からお届けします。 日本の胆嚢がん治療は世界トップの成績(8月2日) 全国胆道がん登録調査の解析により、日本の胆嚢がんの治療成績は世界トップレベルであることが確認された。金沢大学大学院医学系研究科がん局所制御学準教授の萱原正都…

体重減少と戦う食事療法

体重減少は、黄疸・腹痛と並ぶ膵臓がん3大症状の一つです。体重の減少は、がんと闘う上で最も大切な体力の減少をも意味しています。では、それに対処する方法はあるのか? 答えはずばり、Yesです。 以下の栄養士による講演記録をご覧ください。これはパンキ…

良い患者になるためにーある化学療法医からの提言

以前「良い医者を選ぶために」という記事を書きましたが、「良い患者になるために」という記事も書かなければ『やぶいぬ応援団』は一方的な応援団になってしまうでしょう! ということで、医師からの患者への提言を取り上げてみます。ビンセント・ピコッチさ…

胆道がんにS-1が承認の見込み

ちょうど1年前、すい臓がんに承認されたばかりのTS-1ですが、胆道がん(胆管がん、胆嚢がん、乳頭部がん)にもついに承認されたようです。今月中にも使えるようになるとのこと。 S-1が胆道がんに適応拡大へ(がんナビ)2007年07月27日大鵬薬品工業の経口5-F…

パバロッティさんの復活

<追記:ルチアーノ・パバロッティ氏は、2007年9月6日に亡くなられました。謹んでご冥福をお祈りします。> さて、ここで昨年紹介したパバロッティさんについての続報をお伝えします。膵臓がんの手術後順調に回復し、化学・放射線治療を乗り越えて今レコー…

希望とインスピレーションの物語(2007年7月)

PanCAN Japan(日本すい臓がん患者会)のこのページに、新しい「希望とインスピレーションの物語」(PanCAN ニュースレター2007年7月号に掲載されたものです)を翻訳しました。写真は「母であり祖母であり妻であり友であり同僚でありそして膵臓がんサバイバ…

すい臓がんサミットへの募金〜わたしたちにもできることがある2〜

パンキャンジャパン(PanCAN-JP 日本すい臓がん患者会)が、アメリカで開催されるすい臓がんの専門家会議に日本の研究者を派遣するための支援を集めているそうです。 米国すい臓がんサミット開催 みなさんの手で医師の派遣を! ご寄付のお願い 〜みなさんの…

ナノテクカレー vs がん

2月2日の話の続きです。水に溶けないクルクミンを、ナノカプセルで包み込んで血液中に送り込もうという計画が現在進んでいるそうです。 Nanocurry vs. Cancer ナノテクカレー vs がん(ケンブリッジ市技術評論、6/12/2007) 細胞レベルや動物実験の段階で…

手術のタイミングを逃さないで

アメリカでは、ステージ1・2の手術可能な患者の半数以上が手術という手段があることを知らされないままになっているそうです。 NewsWireの記事によると、 早期膵癌の治療における「国家的失敗」(5/30/2007)早期で手術可能な膵臓がん患者の半数以上が、生…

<免責事項>本ブログの医療記事や体験記は、特定の治療法や薬の使用をし推奨するものではありません。ご自身の病状については、担当医とよく話し合ってください。このブログの情報を利用して生じた結果について筆者は責任を負うことができませんのでご了承ください。<おことわり>このブログは営利目的ではありません。コメントは承認制です。商品や治療法の広告を目的としたトラックバック、記事内容と無関係のコメント等は予告なく消去させて頂くことがあります。