T・Mさんの記録
先日の呼びかけに対して、すい臓がんサバイバーのTM様から闘病記をいただきました! 早速ありがとうございます。
TMさんは60歳代の患者ご本人です。自覚症状もないうちに人間ドックの超音波検査で異常が発見され、専門病院に転院して手術を受けることになりました。青天の霹靂だったそうですが、膵頭十二指腸切除術を受けて生還されました。『膵癌術後やっと、9ヶ月になります。まだまだ、サバイバーというには早すぎるのですが、膵癌はどこを検索しても暗いことが多いですが、しかし、早期発見ということであれば、まだ、可能性も残されているのではと感じています。』今回送ってくださった記録は、病期や手術内容などひじょうに詳細なものです。また、癌の患者会に参加したり、セカンドオピニオンを受けるなど、こうした積極的な姿勢が生還を呼び込んだのではないでしょうか?
TMさんへの応援メッセージなどありましたら、ぜひコメント欄にどうぞ! また、当サイトでは闘病記もまだまだ募集しています。2月9日の用紙に記入していただいても良いですし、自由に書いていただいてももちろん構いません。他の人の状況がわかると心強いですし参考になりますね。あなたの勇気と経験を少し分けていただけないでしょうか。(この他の「日本にも生還者が」のシリーズはこちら)
では、ここから。
続きを読む<基本情報>
・お名前またはペンネーム:T・M
・患者本人ですか?: はい
・患者の性別:女
・膵臓がんと診断された年:2007年 2 月
・その時の年齢(何歳代):60歳代
・告知された内容(病名、病期ステージ、組織型、転移、余命など):
浸潤性膵管癌・ステージ2(腫瘍8mm) (リンパ節転移 1)
・糖尿病や膵炎にかかったことはありますか。また、ご家族やご親戚に膵臓がんの方はいますか。過去に大きな病気は? いいえ
<診断まで>
・診断される前に、どんな症状がありましたか。黄疸や体重減少、痛みはありましたか。 全く症状無し。1月に人間ドックのエコーで膵管拡張を指摘され、CT/MRCPを受ける。その後、大学の専門病院へ転院。そして、検査入院。ERCPを受けるが、「入り口が狭くなっていて、検査が遂行できなかった」とのこと。外科へ転院。採血検査の結果、腫瘍マーカーCA―19−9,およびCEAは正常値であるが、エラスターゼ・リパーゼの数値が高いことがわかり、2月中旬に幽門温存膵頭十二指腸切除術(PPPD)の手術を受ける。
・診断された時の心境は。 「全く自覚症状もなかったので、何かの間違いではないかと思った。」また、術前説明では膵管の入り口付近に腫瘍は存在しているようだが、良性の可能性もありと、説明された。
・ご家族の反応は? とにかく驚いていたが、心身両面においてサポートしてくれた。
・膵臓がんについて本やインターネットで調べましたか。その感想は? いろいろ調べてみたが、非常に悲観的な内容のものが多く、益々暗くなり、暗澹とした気持ちになった。ただ、いくつかの闘病記サイトで膵癌でも、再発・転移せず日常を取り戻されているものが数件見つかり、これらによりホッとできた。