介護者の燃え尽き症候群 Caregiver Burnout
介護者であるということは、やりがいはあるけれども大変な仕事だとも言えるでしょう。「介護者」には患者のニーズに応えることをはじめとしてさまざまな責任がかかってきます。しかしここで大切なのは、まず最初に介護者自身のニーズを満たしてから次に進まなければいけないということです。介護者が自分のニーズを無視してしまうと、最愛の人の介護ができなくなってしまうことがあります。これを、「介護者の燃え尽き症候群 Caregiver Burnout」と呼びます。
介護者が燃え尽きるサイン:
・友人や世間から引きこもり、以前は楽しめた活動に参加できなくなる
・不眠などの睡眠パターンの変化
・疲労、意欲の低下
・不安、うつ
・罪の意識、後悔、怒り
・今まで通りの食事ができなくなり、食欲や体重が変化する
・薬物などへの依存
・イライラ感、自分が「短気になった」と感じること
・すぐに病気してしまう
もしある人が「介護者の燃え尽き」になってしまったら、つぎのような手段で気分を楽にすることができます:
・健康的な食生活を送る
・マッサージを受ける
・適度な睡眠をとる
・楽しい活動や趣味を積極的に実行する
・ヨガ教室に参加してみましょう。体の柔軟性やエネルギーが高まり、よい睡眠がとれるようになり、免疫力が高まり、心の平安が得られることがあるかもしれません。他のリラックス法もトレーニングしてみましょう。例えば、深呼吸、瞑想、イメージトレーニング、筋肉リラックス法など。
・介護者の集まりに参加してみましょう。フラストレーションを吐き出したり、孤独感を癒したり、同じような状況にある他の人からためになる話が聞けるかもしれません。
・友人や、近所の人に助けてもらいましょう。介護の仕事を一休みして、介護者の重責からすこし離れる計画を立ててみてください。
・運動をしましょう。エクセサイズをすると、体重を健康的に保つことができるなどの身体的な利益は良く知られていますが、それだけではなく精神面でも良い効果があります。ストレスが減って、うつや不安にうまく対処できるようになるでしょう。また、体のエネルギーを高めたり、よい睡眠が取れたりといった効果もあるでしょう。
・介護者が不安やうつを感じている時は、医療機関を受診することが助けになるかもしれません。
情報を集めるのに役立つウェブサイト:
・http://www.webmd.com
・http://www.cancer.org
そのほかの有益な情報源:
・Preventing Caregiver Burnout by James Sherman (1997)
・Empowering Caregivers: http://www.care-givers.com/
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