やぶいぬ応援団

膵臓癌闘病記や生還者のアドバイス、新薬の治験情報や研究など元気が出る話題を個人が集めたブログです。 <免責事項>本ブログは特定の治療法や薬の使用を推奨するものではなく、このブログの情報を利用した結果について筆者は責任を負うことはできませんのでご了承ください。

サードオピニオン

私は、フロリダ州のペンサコーラで2004年8月に膵臓がん肝転移と診断された。


このガンは、腎結石の治療を受けた後のルーチンのCTスキャンで見つかった。地元の外科で肝臓の生検検査を受けた。病理医は結果を出すのに1週間もかけたあげく「これは肝臓の繊維化です」と言ったが、外科医が問いつめると1時間で態度を変えた。病理医はきっと「スピンテスト」をやるのを忘れたのだろう。ちょうどその時、ハリケーン・アイバンがペンサコーラを直撃するところだったので、妻と私はフロリダNo.1の膵臓専門医の診察を受けるためにタンパに向かった。病人で超満員の待合室で待たされた後、私たちを診察したその専門医は3分間私のCTを見るとこちらに向き直り、いきなり「あなたの余命は1年ですね」と告げた! 彼によれば、化学療法など具合を悪くするばかりで空気鉄砲で鹿狩りをするようなものだそうだ! こうした言葉を言い放った後、ようやく彼は私に身辺整理をして来週戻ってらっしゃい、治療を始めるから、と言った。私は「結構です」と答えると妻を引っ張って病院の外に出た。絶対別の病院にかかろうと決心した。なぜなら、自分はこんな病気で死ぬはずがないと思ったからだ!


数日後、私はイリノイ州ザイオンのがんセンターに行った。検査は全部やり直しになったが、その病院では、治療ができるかもしれないと言われた。前の2つの病院ではもらえることがなかった希望と患者に対する礼儀がそこにはあった。8ヶ月の治療を経て(2005年6月)PET検査で私のガンは寛解と判定された。それ以降今まで再発もなく、2006年6月5日のPET検査でも問題なしだった。治療は、5日の間毎日4時間、FUDRとロイコボリンをメディポートからポンプで入れるというものだった。5日間の治療のうち1日は、肝臓と膵臓に直接動脈注射(マイトマイシンとシスプラチン)をした。この治療は月に1回、8ヶ月行われた。2005年6月のPET検査の後は、3ヶ月に1度CTスキャンと血液検査と診察に来れば良いと言われた。それから飲み薬の抗がん剤(ゼローダ)をのむことも決まった。これは翌年2006年6月の診察時に終了した。


化学療法の副作用はほとんどなかった。髪も抜けなかったし、吐き気も、体重減少も、極端な血小板や白血球や赤血球の減少もなかった。この病院では化学療法と同時に自然食品も処方された。オオアザミ錠、緑茶錠、魚油錠、まいたけ錠、メラトニン、セレン、ビタミンA、C、E、B6。それから私は今までの悪い食生活を改めて、ブロッコリーなどの野菜をたくさん摂るようにし、野牛(牛肉よりずっと脂肪が少ない)を食べ、揚げ物や硝酸塩を含む加工肉(ホットドッグ・ソーセージ・ベーコン)をやめ、水をたくさん飲んで炭酸飲料をやめた。


精神的な面では自分はどうしたら良いのか、私は考えた。私の答えは、他人を許せないという気持ちになるのをやめることだった。私は、今までの人生で恨んでしまった約6名の人に会い、許しを請うた。


あの病院では、すべてがうまくいっていた。彼らはまず希望を高くかかげ、それに西洋医学と信仰と食事療法と自然健康食品とを結びつけ、さらに進行度の検査を適切な時期に効果的に行うのだ。同じ病院にかかっていた何人もの人々と話をしてわかったのは、あのタンパの医者のような人間は決して珍しくないということだ! アメリカ中でガン患者は医者から同じような死刑判決を受けているのだ。心というのは、ガンと闘う上での強力な武器になる。否定的な医者の言うことに耳を傾けてしまった瞬間、患者は自分の死の計画を立て始めてしまう。患者は治療したってうまくいかないに違いないと自分で自分を納得させてしまうのだ。医者の言った通りの余命宣告、ちょうどその日その時間に死んでしまう患者は驚くほど多い! 私は毎朝、自分が与えられたものに、そして自分が決して希望とこの大病を乗り越えられるという信念を失わなかったことに、感謝している。


ロジャー・S、アラバマ州ステープルトン、2006年6月14日

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