友情が力になる - 膵臓がんの男性とガチョウの交流 2006.5
日本語の記事は、ライブドアニュース/末期ガンの男性とガチョウの友情=米アイダホ州 をご参照ください。(わたし自身は「末期」という言葉は使いたくありませんが)
AP通信によると、昨年の秋、医師から余命1カ月の膵臓がんと診断された米アイダホ州北部在住の男性が、野生のガチョウとの間に生まれた友情に支えられて今も元気に生き続けているそうです。
米国アイダホ州に住んでいるビル・ライトルさん(73歳)は、地元の歩く会の創立メンバーの一人です。昨秋のある晩、突然黄疸症状が出て病院に行ったところ、彼は膵臓がんのため余命1ヶ月と宣告されてしまったのです。それでもライトルさんは3キロのウォーキングを欠かしませんでした。すると湖畔で1羽のガチョウに出会ったのです。「ミスター・ワドルス」と名付けられたそのガチョウは、ライトルさんが呼ぶと近づき、一緒にウォーキングをして湖に帰って行くそうです。
ライトルさんは今もウォーキングを続けています。ミスター・ワドルスも一緒です。ミスター・ワドルスは駐車場から帰るライトルさんの車を追いかけてくるぐらいなついているのですが、ミリナ夫人や娘さんなど彼以外の人間はそばに近寄っただけでも噛み付くのだそうです。ふだんは家のソファーで横になっていることが多いライトルさんですが、ウォーキング仲間ができたおかげで今は「まだ死ぬには早いね。歩き続けなくちゃ、今年の12月を越せない」という気持ちになっています。ミリナ夫人は、「動物は人が病気だということを感じることができるのだと思う、だからミスター・ワドルスは夫の友達になってくれたのね」と話しています。
くわしい話、そしてミスター・ワドルスの写真は下の記事をご参照ください。(Waddleというのはガチョウの歩き方を示す単語なので、Mr. Waddlesを日本語に直すと「ペタペタ君」という感じでしょうか。)Father Goose ビデオはこちら
追記 ミスター・ワドルスには最近ガールフレンドができたそうです。
「ライトルさん、ちょっと嫉妬していますか?」「そんなことはないよ。家族を持つっていうのはいいことだからね。ガチョウのひなが産まれたら、家族みんなで歩きたいね。」
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