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スペンサー・ワトキンス「膵臓がんは死刑判決じゃない」

  • 若い方でもこの病気と闘っている方がいるのですね。でもつねに希望はあります。
  • PanCAN Newsletter 2002年7月号からです。


スペンサー・ワトキンス(31歳)イリノイ州セントチャールズ

みなさんこんにちは。私の話が皆さんの希望となるでしょうか。私は31歳で、去年の10月にすい臓がんと診断されました。ウィップル手術を予定して手術に入りましたが、腹腔鏡で私の腹の中を見た医師たちは手術をしないことに決めました。がんが私の肝臓の6割を占拠し、さらに十二指腸に顔を出しつつあったからです。肝臓の生検が行われましたが、5日後返ってきた結果は種類不明の腫瘍というものでした(腫瘍マーカーは上がっていませんでした)。この段階で、外科医には何かやっておきたいことがあるのだったらすぐにやるようにと言われました。あと3ヶ月から半年の命と告げられました。丸一日完全なショックに陥ってしまった後で、私はそんなに短期間でやりたいことを全部やるなんて無理だと思い、この病気に負けない決心をしたのです。


私はある腫瘍内科医のところに行きましたが、そこでも同じことを言われただけでした。セカンドオピニオンに行った病院で、ジェムザールとシスプラチンの治療が始まりました。ここからがびっくりするところです。次の6週間で、4.5cmあったすい臓の頭部の腫瘍がCT上見えなくなったのです。私はさらに6週間化学療法を続け、PET検査は問題なしで返ってきました。先週超音波内視鏡検査を受けたところですが、これまた問題なしでした。これから簡単な腹腔鏡検査を受けて外科医に肝臓を見てもらい、どんな様子か調べてもらう予定です。


私の例が典型的でないことはよく分かっています。でもこの病気と闘っている人皆に言えることは、決して希望を捨ててはいけないということです。私はすごく信心深い人間ではないのですが、この闘いで大事なことの一つは「自分が死刑判決を受けたと思わないこと」だと言えるでしょう。ですから、あなたもあなたのご家族もみんなで一緒に、できる限り前向きな態度を保っていきましょう。この病気には勝てます!

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