やぶいぬ応援団

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免疫遺伝子治療

皮膚がん患者で治療効果=免疫細胞の遺伝子操作で−米国立研究所時事通信

 皮膚がんの一種、転移性悪性黒色腫(しゅ)の患者の免疫細胞遺伝子を操作し、腫瘍(しゅよう)を縮小させることに成功したと、米国立がん研究所の研究チームが1日、米科学誌サイエンスの電子版に発表した。

Gene therapy beats skin cancer in two men: study (Reuters)

Scientists turn immune cells into tumor fighters to treat melanoma (The Hindu)

New weapon in fight against cancer (The Sydney Morning Herald)
に出ていた詳しい記事によると、他の治療が効かなくなった後この治療を受けた17人のメラノーマ患者のうち2人に大きな効果がみられたそうです(15人は病気が進行)。ですから「夢の万能薬」とまではいきませんが、研究者たちは現在この注射の効果を増強するべく研究を続けています。


注・この治療は、メラノーマ患者自身の血液からとったリンパ球に、「T細胞受容体(T-cell receptor)」を発現させるウィルスを感染させてがんと闘う能力を持つTリンパ球にしてしまうというものだそうです。体内に戻されたリンパ球は、メラノーマ細胞を認識してそれと闘います。注射を受けた17人のうち、15人では体内でT細胞が根付いて低いレベルですが数ヶ月保ったそうです。さらに2人の患者ではTリンパ球の高いレベルが1年以上持続し、一人は肺にできたがんが消失、一人は腕の原発巣が消失して肝臓の転移も小さくなったので手術で取りきれたそうです。


「一日生きのびれば、一日治癒が近づいてくる」そんな気がする記事ですね。

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