希望さんの道程
「希望」さんは、40歳代と比較的若い年齢で膵臓がんを発症されました。がんは肝蔵に転移していましたが、抗がん剤治療が功を奏して肝臓の影が消えた為にその後膵頭十二指腸切除手術を受けることができました。現在もジェムザールで治療中です。年齢や体力、抗がん剤が非常に良く効いた（その病院で初めてという位）ことなど様々な幸運があったのではないかと思われますが、以下に希望さんの手記を抜粋し、幸運のおすそわけにあずかりたいと思います。
希望さんご自身は『私の病状についての掲載は、手術ができない方の患者様の事を考えると余計な期待を持たせてしまうのではないかと心配するところもあります。』と、かなり迷った上で闘病記をこのサイトに掲載することを承諾してくださいました。以下の闘病記は、あくまでもこういう方もいたという一例として読んでくださるようお願い申しあげます。このページ下の＜免責事項＞もあわせてお読みください。
私は、去年の5月に膵頭十二指腸切除の手術を経験した４＊歳の男です。私の場合は、一昨年の９月に膵臓がんが発覚しすぐ手術となる予定でしたが、手術３日前に肝臓に転移していると言うことで、手術は即中止で抗がん剤治療に切り替わりました。
私の場合癌が判明する1年前に糖尿の症状が出まして1年程糖尿の薬を飲んでおりましたが、背中（みぞおちの後ろ）が痛み始めＣＴ検査を実施したところ癌が発覚しました。持病に糖尿病があるのか癌がインシュリンの流れを悪くしたのか未だにわかりません。
癌発覚時に即入院、手術の予定でしたが、詳しく検査をしたところ肝臓に転移の影があるということで、手術は中止、退院後通院にて抗がん剤治療になりました。その時のショックは強烈でした。
その後７ヶ月ジェムザールを投与した所、肝臓の影が消えてきて、手術が出来ました。すごく稀だそうです。膵肝胆の癌患者にも１０人１０色でそれぞれ症状が違うと思いますので 情報交換等で勇気・希望がもらえたらと思っています。膵臓の場合癌が判明した時点で手術が出来ない状態の患者さんが多い様です。
私の場合は、抗がん剤が奇跡的に効いた様で、５ヶ月程で肝臓の影が消えたそうです。CT画像を見せてもらいながらの説明でしたが、素人が見てもさっぱり解りませんでした。転移が無い想定で手術にトライしました。私の病院でも肝転移の影が消えた人は、１例か２例程だそうです。しかしながらその患者様は手術をせず投薬治療をつづけたそうです。年齢がかなり召していたようです。
医療の日進月歩を信じて、治療に専念して下さい。癌をやっつける薬が出来ることを、願って私もジェムザール投与に専念しています。
最初の点滴の時は、確かに副作用はありました。ジェムザールの場合今もそうですが点滴をすると、針の周辺の血管が血管痛を起こします。最初の時は、この血管痛が全身の血管で起きてる様な気がします。痛みは個人差があるでしょうが、私の場合背中痛で、食事が取れず体重減が１０キロ近くあった為２投目迄はしんどかったです。でも頭の中で考えていたほど痛みはなかったと思いますよ。なんせ電車で通院できる程度ですから。点滴をすると、１日〜２日位はちょっとむかむかするかな？ 食事を取って体の中から徐々に薬が体の外に出て行くと調子がもどってくる感じかな。そうするとまた、憂鬱な抗がん剤の日が来ちゃったって感じです。
私の場合は、今も隔週でジェムザールを点滴してます。（予防的に）
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追記ー希望さんからの追加です。
手術後の辛さを考えると手術をするかしないかのジャッジは大変難しいと思います。
私も太い動脈の周りの神経層をだいぶ削ったらしく、下痢の症状の後遺症と戦っています。
手術前に下痢の症状が半年〜１年位はなりますとのことでしたが、下痢ぐらいたいしたことはないと思って手術にトライしましたが厳しいものがあります。手術で切った所より腸の病気のようです。
追記２ー他の『日本にも生還者が』記事目次をこちらに載せました。
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