やぶいぬ応援団

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パバロッティさんのこと

yabuinu52006-12-07


今日はオペラ歌手「生ける伝説の人」、ルチアーノ・パバロッティさん*1について書きます。


パバロッティさんのプロフィールは、ウィキペディアによると「“神に祝福された声”と評された豊麗な美声、申し分ない声量、明晰な発音、輝かしい高音によって知られる名テノール。20世紀後半にクラシック音楽界が輩出したスーパースターの1人」だそうです。2006年のトリノオリンピックの開会式でオペラ「トゥーランドット」の「誰も寝てはならぬ」(荒川静香さんがフィギュアスケート使った曲です)を歌った姿も素晴らしかったですね(映像はこちら)。


今年7月、「世界さよならツアー」に出発するその最初のところですい臓に悪性腫瘍が見つかり手術を受けたパバロッティさん。担当医たちは71歳の彼の体と心の強さに感銘を受けたそうです。


パバロッティさんは手術後の化学療法をちょうど終えたところで(参考)、来年のコンサートツアー再開を楽しみにしているそうです。12月6日にはイタリアの音楽祭で作曲家ドニゼッティを記念した賞を受けたそうですが、授賞式には出席しませんでした。「まだベッドから出てきたばかりで、とても飛行機に乗る気分じゃないからね。でも今の回復具合には満足してるよ」と彼は語っています。


著名人がすい臓がんを克服したというニュースは、すい臓がんという病気に対する世間の認知を上げると同時に*2、現在すい臓がんと闘っているわれわれにも希望を与えてくれると思うのです。がんばれパバロッティさん!

*1:写真はhttp://www.operashop.hu/より。パバロッティ公式サイトはhttp://www.lucianopavarotti.com/

*2:カイリー・ミノーグさんという歌手の方が乳がんを告白したときには、オーストラリアの乳がん検診受診者が4割増になったそうです。ただすい臓がんの場合は良いスクリニーングテストがありません。すい臓がんの初期症状は体重減少・食欲の低下・腹部から背中に放散する痛み(前屈みになると楽になる)だそうですが、これらの症状は他の病気でも起こる可能性があるため早期診断は非常に難しいそうです。

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