やぶいぬ応援団

膵臓癌闘病記や生還者のアドバイス、新薬の治験情報や研究など元気が出る話題を個人が集めたブログです。 <免責事項>本ブログは特定の治療法や薬の使用を推奨するものではなく、このブログの情報を利用した結果について筆者は責任を負うことはできませんのでご了承ください。

第一ラウンド勝利

  • PanCAN Inspirational Stories から、さらにもう一つ闘病記を翻訳します。ここには膵臓がんを克服した体験記が毎月続々と寄せられていますので、ぜひ一度のぞいてみてください。他の翻訳はこちら


妻のリンダは、2004年1月の初めに黄疸が出て体中がかゆくなり病院に行きました。血液検査と超音波検査とCTスキャンと肝臓の生検をしてわかったことは、自分たちの世界全体がひっくりかえるようなニュース、つまり妻が四期のすい臓がんにかかっているということでした。恐ろしさと絶望に震えながら、わたしはすい臓がんについて調べはじめました。それまでわたしはこの病気についてほとんど何も知らなかったのです。わたしが唯一希望を持てた場所は、PanCANのウェブサイトに載っていた皆さんの証言でした。わたしの妻の話もここを読む方の希望の源の一つになればと思い筆を執ることにします。


リンダは52歳で、20キロほど余計な体重がついている他は特に健康上問題はありませんでした。癌が肝臓に広がっていたため、ウィップル手術は受けられませんでした。手術ができないという知らせには落胆しましたが、手術の大変さを考えると少しほっとするところもありました。2004年2月3日に、妻の主治医はジェムザールとシスプラチンを週に一度三週間注射してその後一週間休むという治療を始めました。抗がん剤の副作用は思ったほどではなく、わたしも妻も驚きました。妻はすぐに疲れてしまい時には胃にくることもありましたが、毎日散歩をし、薬をのんで食べ物の質と量に気をつけていれば吐き気もなんとか治まっていました。


抗がん剤の癌への効き目に関してはわれわれ夫婦はとても幸運だったと思います。リンダのCA19-9は最初11,700でした。たいへん嬉しいことに、2004年6月22日(癌の診断から約5ヶ月)彼女の腫瘍マーカーはついに27まで下がり主治医は「完全寛解ですね」と言ってくれたのです! 注意深い主治医は「がんが完治したわけではありませんよ」とわれわれに念を押したものの、妻とがんとの闘いの第一ラウンドは比較的短期間にわれわれの勝利で幕を下ろしたのです。次のラウンドがこのままずっと先になることをわたしたちは願い祈っております。


マイケル・M、カリフォルニア州ロングビーチ、2004年6月26日

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