誰かにお年玉をあげると、自分に還ってくるかもしれない。
このお正月、お孫さんに会いましたか? すい臓がんにかかるのはちょうど孫が産まれるぐらいの世代の方が多く、かわいい孫や家族の存在が闘病生活を続ける上での一番の原動力になったという話を良く聞きます。
新たな証言を一つご紹介しましょう。出典はデイリー・ヘラルド新聞です。ストラウス氏はすい臓がんで余命半年と言われましたが、予想をくつがえしそれから2年以上もお元気で治療を続けていらっしゃるそうです。
各地でがん克服者をたたえる会開催 May 31, 2006
国内980万人のがん克服者をたたえるために、6月4日日曜日に全国七百ヵ所で第19回全国がん克服者の会が開催される。
米国では統計上男性の約半数、女性の約3分の1が一生のうちにがんと診断される。しかし医学の進歩によって、バッファローグルーブ在住のスチュアート・ストラウス氏のようにがんと診断された後にも長く生きることができるようになってきた。
「医者の腕と愛する家族が一番の薬だね」
ストラウス氏には二人の子供と1歳半の目に入れても痛くない孫、レノン君がいる。二年前氏はすい臓がんとの診断を受けた。以来2度の入院手術、化学療法、放射線療法を受けさらに今では漢方も使っている。
「こういうことが自分の身に起こって初めて誰が本当の友人だったかが分かるね」と語るストラウス氏は64歳。バッファローグルーブ共学高校のソフトボール部のコーチであり、以前はエースピッチャーやショートもやっていた。シカゴ・ホワイトソックスのファンでもある。「なんだか具合が悪くなって医者にかかったら、最初は黄疸だと言われたんです。ハヌカ(ユダヤ教の12月のお祭り)のプレゼントを開けていたら息子の嫁さんが肌が黄色くなっていることに気がついたんですよ。」
ストラウス氏の腫瘍は太い動脈を巻き込んでいたため、初めに言われた予後はとても厳しかった。医者によっては、余命はたった6ヶ月と言われたこともあった。しかしこの予想は当たらなかった。ストラウス氏は抗がん剤と放射線治療を受けることを決心し、がんは4割以上も小さくなったのである。
ストラウス氏の腫瘍マーカーは低下を続けている。ストラウス氏によれば、これはアレクシアンブラザーズ医療センターとノースウェスト市民病院の医療チームと友人や家族、それから数多くのがん患者支援団体のおかげだということだ。
「まあうちの孫がダントツで一番の薬だけどね」と氏は付け加えた。・・
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