さくらさんの記録
先日のアンケートに「さくら」さんからも回答が届きました。公開してもよいかどうかうかがったところ、「他の人の助けになりたい」ということで許可をいただくことができました。さくらさん、どうもありがとうございます!
さくらさんのご主人は、膵臓がん肝臓転移から1年を乗り越えられた、現在も闘病中のサバイバーです。
闘病記・ご感想はまだまだ募集中です。2月9日のアンケートに記入していただいても良いですし、自由に書いていただいてももちろん構いません。メールアドレスは2月9日のページにあります。(この他の「日本にも生還者が」のシリーズはこちら)
では、以下をどうぞ。
<基本情報>
・お名前またはペンネーム: さくら
・患者本人ですか?: いいえ(続柄_妻_)
・患者の性別: 男
・膵臓がんと診断された年: 2006年 1月
・その時の年齢(何歳代): 66歳
・告知された内容(病名、病期ステージ、組織型、転移、余命など): ステージ4B 肝転移あり(3-4ヶ所)余命については言われませんでしたしこちらからも尋ねませんでした。
<診断まで>
・診断される前に、どんな症状がありましたか。黄疸や体重減少、痛みはありましたか。
*2005年初夏頃(5月頃)よりお腹がチクチク痛むと訴える。
*2005年夏(9月頃)より、海外旅行中急に下痢。脂っこい料理に吐き気。
*2005年秋(11月頃)より徐々に体重減少が見られる。
*2005年10月頃より胃や腸のがん検診を受けるも異常なし。但し痛みがどんどん強くなり自分から膵臓を調べて欲しいと訴えた。
高血圧は30代から。50代で尿路結石。高脂血しょう、高コレステロール、不整脈あり。
・診断された時の心境は。
本人ではなく私が診察室のベットに倒れてしまいました。本人は倒れた私に代わってしっかり話をきいてくれました。
・ご家族の反応は?
娘の支えがなかったら今はなかったと思っています。
・膵臓がんについて本やインターネットで調べましたか。その感想は?
娘からこれでもかこれでもかというほど良いニュースを送ってもらいました。それから自分で調べるようになりました。但し患者本人にとってはネット情報は両刃の剣にもなるので性格にもよりますが最初は読まない方が良い部分もあると思います。
<治療>
・手術、化学・放射線療法などの有無とその内容、期間(具体的に)
手術:なし
化学療法:GEM 1600ml(2週1回、現在13クール目)TS−1(120mg/日、2週服用、2週休薬)
放射線療法:なし
その他の治療:膵臓の方が落ち着いた11ヶ月目にラジオ波により肝臓転移部分を焼ききる
・かかった病院はどのように選びましたか?
泌尿器科、心臓内科に掛かっていたので。
・選んだ病院に良いところ、悪いところはありましたか?
混んでいる以外は非常に満足している。
・臨床試験(治験)に参加しましたか?
TS−1が承認される半年前くらいから参加
・代替療法や健康食品、漢方薬などは使いましたか。
漢方を3ヶ月くらい。亜鉛、魚の油、天領水
・それぞれの治療の副作用は何かありましたか。どのように対処しましたか?
GEM、TS-1の副作用は食欲が落ちる。味覚障害。鬱(精神科で薬を処方されてから改善)
健康食品はあまり信じていないがなるべく食品に添加物の無いものを採るようにしているくらい。
・それぞれの治療の結果はどうでしたか。また、再発と言われたことはありますか。
現在も治療中
<日常生活>
・食事や運動など、生活上工夫した点はありますか。
食欲減退している時はとにかく小皿に盛り付け、少なく見せる。
食後30分は寝る。気分が悪くなったら寝る。無理しない。野菜を多く。甘いものなら入るので味付けは甘く。基本は食べられる物を食べてもらう。
しかしだんだん慣れてきたのかコンサートへも出かけたり税金の申告などもこなし毎日3000−5000歩歩いている。
・治療中のお気持ちについて:落ち込んだり「うつ」になったりしたことはありますか。どう対処しましたか。
自転車で転んだり、歩き方がおかしくなって早めに精神科にかかって良かったと思っている。
<介護>
夫を支えている妻です。
・その他支えてくれた人はいましたか。
家族。友人。大勢の方がお見舞いやら励ましを下さいました。
<情報>
・あなたの情報源は何ですか? (本、ホームページ、患者会、メーリングリスト、口コミなど)
担当医に全幅の信頼をおいているが精神的な支えをインターネット10%あとは親族の医者。
<なぜあなたは生還できたのですか?>
医師運。主人の体力。家族の支え。ご先祖様の支え。
・他のすい臓がん患者にアドバイスするとしたらどう言いますか?
医療の進歩を信じましょう。深く考え込まない事。明日1日を楽しく。
・その他コメント: やぶ犬様のブログがなかったら明日を信じることが出来なかったと思います。
■