やぶいぬ応援団

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ナノテク2

以下は「やぶいぬ応援団」の読者の方からいただいた情報です。Oさんありがとうございました。


次の新聞記事をごらんください。

膵臓・スキルス胃がんの治療に手がかり…東大など (2月23日 読売新聞)


抗がん剤を入れた極小カプセルとがんの血管形成を妨げる薬の併用が、難治性の膵臓(すいぞう)がんやスキルス胃がんの治療に有効であることを、東京大と大阪市立大が動物実験で突き止めた。


米科学アカデミー紀要電子版に掲載された。・・


全文は記事を読んでいただくとして、概略としては少量の「TGF―β」という薬を使ってがん組織の血管のすき間を拡げてから、抗がん剤をくるんだ極小カプセルを注射するという方式のようです。こうすることで膵臓がんやスキルス胃がんのようなあまり血管が発達しないがんでも、がんをたたくのに十分な量のカプセルが、がん細胞内に流れ込むようになるそうです。


「何もしないマウスと比べ、膵臓がんの大きさは6分の1、スキルス胃がんは半分まで小さくなった。」素晴らしい結果ですね! 論文の著者リスト(全文も閲覧可能のようです)を見ると、以前お伝えしたNK105を手がけているグループがこの研究も行っているようです。


難治といわれる膵臓がんですが、こうして報道を追っていくと数多くの研究が行われているようですね。膵臓がんという病気に対する世の中の関心が高まれば、きっとブレークスルーが産まれます。われわれも声を上げていきましょう。(アメリカの膵臓がん患者団体 PanCAN では、寄付金やグッズの売上金の中から膵臓がんの研究に対して助成金を出したりしています。こんな形の応援方法もあります。)

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