やぶいぬ応援団

膵臓癌闘病記や生還者のアドバイス、新薬の治験情報や研究など元気が出る話題を個人が集めたブログです。 <免責事項>本ブログは特定の治療法や薬の使用を推奨するものではなく、このブログの情報を利用した結果について筆者は責任を負うことはできませんのでご了承ください。

すい臓がん

希望とインスピレーションの物語(2007年10月)

〜11月はすい臓がん啓発月間です*1〜パンキャンジャパン(日本すい臓がん患者会)のこのページに、新しい「希望とインスピレーションの物語」(PanCAN ニュースレター2007年10月号に掲載されたものです)を翻訳・寄稿しましたのでどうぞごらんください。 写…

膵臓がんのリスク11か条と初期症状5項目

〜11月はすい臓がん啓発月間です*1〜アメリカの大学で、膵臓がんに関する11のリスクファクターと5つの兆候が発表されました。家族や親戚に膵臓がん患者が多い人は、自分の予防のために兆候を心に留めておくと良いかもしれません。 がんナビの記事からです。…

それぞれの戦い

〜11月はすい臓がん啓発月間です*1〜 日本人研究者がすい臓がん研究の賞を受賞 日本の研究者が、2007年のパンキャン若手研究者賞を受賞しました! くわしくはこちらのインタビューをごらんください。この賞は、すい臓がんの研究分野でめざましい功績のある若…

がんワクチン研究の現状

〜11月はすい臓がん啓発月間です*1〜癌ワクチン(がん治療ワクチン)とは、生体内の免疫力を利用する治療法で、癌細胞を攻撃するための目印となる抗原と呼ばれるタンパク質等を生体内に注射し、体内の免疫細胞を誘導して免疫力を強化し、癌細胞の縮小・消滅…

(こぼれ話)宝くじの使い道は

こちらの記事からです。 ロサンゼルスに住むゾリーナ・クループさん(63歳)は、カリフォルニア州で夜間ビル清掃を行う商売を興し、以来27年がんばってこられた方です。

グルフォスファミド/ゲムシタビンの第2相試験結果

日本でも臨床試験が行われているグルフォスファミドに関する記事が出ていましたので紹介します。 肯定的なグルフォスファミドの第2相臨床試験の結果を欧州がん学会(ECCO)で発表 (2007-9-26, PRNewsWire) ・・ECCOでのポスター演題として、インディアナ州イ…

新薬承認期間を短縮

先日出た未承認薬に関する報道が、もう一つ出ていました。 新薬承認期間「4年」を「1年半」に短縮 舛添厚労相が表明(産經新聞 10/23/2007) 舛添要一厚生労働相は13日、海外で承認が済んでいる新薬について国内の審査期間を大幅に短縮する考えを明らか…

はじめて化学療法を受ける人へ

はじめての抗がん剤に不安はつきものです。でも先輩のアドバイスを聞いてみましょう! ジョンズ・ホプキンス病院の掲示板から翻訳してお届けします。 抗がん剤の準備は? 10/10/2007 ジル 父の初めての化学療法が明日、はじまります。ジェムザールとシスプラ…

毎日が贈りもの

ステージ4の膵臓がんの闘病記をPanCANのページで見つけたので紹介します。シカゴ在住の50歳の方のようです。 ここに進行したすい臓がんの方が書き込んでいるのを見て、私も自分のことを話したくなりました。彼女はステージ4の患者の手記があまりにも少ない…

未承認薬の使用に道を

このブログもしばらく間があいてしまいました。9月6日にここで応援していたパバロッティさんが亡くなったというニュースは、世界を駆け巡りました。この間、パンキャンジャパンでは集まった支援金をもとに2名の医師を米国膵臓がんサミットに派遣するなど…

免疫療法の臨床研究開始

報道から:抗がん剤と免疫細胞療法の併用による臨床研究が名古屋で始まるようです。 切除不能膵がんを対象とした化学療法と免疫細胞療法の併用で臨床研究開始 (2007.8.10) http://cancernavi.nikkeibp.co.jp/news/post_527.html メディネットは、8月9日、名…

なぜ自分が?

膵臓がんと診断された時、そして闘病中には、十人中十人までが「なぜ自分が?」「どうして私は癌になってしまったのか?」と思うことでしょう。以前「癌と悩みと悟りと」でも書きましたが、もう一度、この問題を取り上げてみます。まとまらない記事ですが・…

体重減少と戦う食事療法

体重減少は、黄疸・腹痛と並ぶ膵臓がん3大症状の一つです。体重の減少は、がんと闘う上で最も大切な体力の減少をも意味しています。では、それに対処する方法はあるのか? 答えはずばり、Yesです。 以下の栄養士による講演記録をご覧ください。これはパンキ…

良い患者になるためにーある化学療法医からの提言

以前「良い医者を選ぶために」という記事を書きましたが、「良い患者になるために」という記事も書かなければ『やぶいぬ応援団』は一方的な応援団になってしまうでしょう! ということで、医師からの患者への提言を取り上げてみます。ビンセント・ピコッチさ…

パバロッティさんの復活

<追記:ルチアーノ・パバロッティ氏は、2007年9月6日に亡くなられました。謹んでご冥福をお祈りします。> さて、ここで昨年紹介したパバロッティさんについての続報をお伝えします。膵臓がんの手術後順調に回復し、化学・放射線治療を乗り越えて今レコー…

希望とインスピレーションの物語(2007年7月)

PanCAN Japan(日本すい臓がん患者会)のこのページに、新しい「希望とインスピレーションの物語」(PanCAN ニュースレター2007年7月号に掲載されたものです)を翻訳しました。写真は「母であり祖母であり妻であり友であり同僚でありそして膵臓がんサバイバ…

すい臓がんサミットへの募金〜わたしたちにもできることがある2〜

パンキャンジャパン(PanCAN-JP 日本すい臓がん患者会)が、アメリカで開催されるすい臓がんの専門家会議に日本の研究者を派遣するための支援を集めているそうです。 米国すい臓がんサミット開催 みなさんの手で医師の派遣を! ご寄付のお願い 〜みなさんの…

ナノテクカレー vs がん

2月2日の話の続きです。水に溶けないクルクミンを、ナノカプセルで包み込んで血液中に送り込もうという計画が現在進んでいるそうです。 Nanocurry vs. Cancer ナノテクカレー vs がん(ケンブリッジ市技術評論、6/12/2007) 細胞レベルや動物実験の段階で…

手術のタイミングを逃さないで

アメリカでは、ステージ1・2の手術可能な患者の半数以上が手術という手段があることを知らされないままになっているそうです。 NewsWireの記事によると、 早期膵癌の治療における「国家的失敗」(5/30/2007)早期で手術可能な膵臓がん患者の半数以上が、生…

タルセバのカナダでの試験結果

昨年末から日本でも第2相臨床試験が始まった新薬タルセバですが、一足先にカナダでの第3相試験最終結果がまとめられました。日本すい臓がん患者会(PanCAN-JP)のサイトに紹介されています。 すい臓がん患者に効果:ジェムザールとタルセバの併用で「ジャ…

がん診療ガイドライン

3月31日から、日本癌治療学会による「がん診療ガイドライン」が公開されています。医療専門家向けのようですが、「ステージIVaに手術は推奨されるか」「術中放射線療法は推奨されるか」「遠隔転移を有する膵癌に対して推奨される一次化学療法は何か?」な…

「がんの治療だって日常生活の一部さ」

お久しぶりです。今日は、アメリカプロフットボール(NFL)のスタッフであるリッキー・サンドバルさん(46歳)の膵臓がん闘病の物語をお伝えします。 サンドバルさんはちょうど1年前にステージIVの膵臓がんと診断されました。それから1年、サンドバルさん…

セクレチンを使ったMRI検査

BioTodayの記事からの引用です。 2007年5月10日、Repligen Corporationは、MRIによる膵管構造の評価を改善する薬剤としての評価を目的としたRG1068(合成セクレチン)の第2相試験で良好な結果が得られたと発表しました。 RepliGen社のニュースリリースによる…

統計値に耳を傾けてはダメ!

先月投稿された闘病記を翻訳します! L.L.さんはなんと14年前に(ジェムザールが出てくる前ですね)「手術不能の膵臓がん」と診断され、3年間の化学放射線療法ののち生還されたそうです。娘さんの成長がL.L.さんの戦いの原動力となりました。 闘病記の出典…

ゲーリー・H、希望は必ずある

最新の PanCAN ニュースレターに掲載された闘病記を翻訳して、PanCAN Japan に寄稿しました! 膵臓がん肝転移を克服したゲーリー・Hさんの、とても力強い文章です。 PanCAN Japan(日本すい臓がん患者会)は去年10月に発足したばかりの会ですが、厚労省や国…

少量頻回療法の体験(2)

(前回より続く) (原文はこちら) 希望の光 チュー医師によれば、少量頻回化学療法はバレットの他にも6人のすい臓がん患者で成功しているという。チュー医師は治療結果をオーランドで行われた2007年消化器癌シンポジウムで発表したそうだ(参考)。しかし…

少量頻回療法の体験(1)

現在ブログ休眠中ですので(?)、休眠療法の話をいたします。 膵臓がんのような展開の早い癌に対して、休眠療法(少量頻回療法・メトロノミック療法)のような比較的少量の抗がん剤を投与する治療を行うのが良いかどうかは、現在大きな議論になっているそう…

一瞬の平和と自由を 

ジョンズ・ホプキンス病院の掲示板に印象的なメッセージが載っていたので翻訳します。 こわがり屋の妻より 02/13/2007 この掲示板のみなさんへーみなさんの知識と優しさとを読んで、ちょっと足跡とお礼の言葉を残しておきたくなりました。私たち夫婦も、みな…

ホスピタルジョーク(5)ジェムザール

ジョンズ・ホプキンス病院の掲示板に載っていた相談です。 悲しい会話 シャリン母と昨夜話をしました。・・母は手術はいいけれど抗がん剤は受けたくないというのです。母は友達が化学療法に通っている姿を見て、診察や、毎週や毎月の抗がん剤、CT、血液検査…

PanCAN シンポジウム報告(専門家による最新情報の解説)

PanCAN Japan(日本すい臓がん患者会)のこのページに、昨年行われた第7回ロサンゼルス膵臓がんシンポジウムの報告を一部翻訳し寄稿しました。そうです、42名の膵臓がんサバイバーが参加して行われたあの講演会です。 診断および腫瘍の評価について 化学療…

<免責事項>本ブログの医療記事や体験記は、特定の治療法や薬の使用をし推奨するものではありません。ご自身の病状については、担当医とよく話し合ってください。このブログの情報を利用して生じた結果について筆者は責任を負うことができませんのでご了承ください。<おことわり>このブログは営利目的ではありません。コメントは承認制です。商品や治療法の広告を目的としたトラックバック、記事内容と無関係のコメント等は予告なく消去させて頂くことがあります。