やぶいぬ応援団

膵臓癌闘病記や生還者のアドバイス、新薬の治験情報や研究など元気が出る話題を個人が集めたブログです。 <免責事項>本ブログは特定の治療法や薬の使用を推奨するものではなく、このブログの情報を利用した結果について筆者は責任を負うことはできませんのでご了承ください。

すい臓がん

ナノテク2

以下は「やぶいぬ応援団」の読者の方からいただいた情報です。Oさんありがとうございました。 次の新聞記事をごらんください。 膵臓・スキルス胃がんの治療に手がかり…東大など (2月23日 読売新聞) 抗がん剤を入れた極小カプセルとがんの血管形成を妨げる…

アレルギー薬とがんの関係

花粉症の季節ですが、皆様いかがお過ごしですか。さて、今日は喘息や花粉症などのアレルギー疾患に使われる薬がジェムザールの働きを助けて膵臓がんの進行をくい止めたという話題をお伝えします。 以下はロイターヘルスからの引用です。 アレルギー薬は、マ…

統計はつねに向上している

膵臓がんで手術を受けられた方々に、飛び切りの朗報をお知らせしたいと思います。以下の新聞記事によれば、膵臓がんの手術成績は近年大きく向上しており、さらに、65歳以上の方は手術後5年生きればそのあと平均寿命と同じだけ生きられる可能性が出てきてい…

さくらさんの記録

先日のアンケートに「さくら」さんからも回答が届きました。公開してもよいかどうかうかがったところ、「他の人の助けになりたい」ということで許可をいただくことができました。さくらさん、どうもありがとうございます! さくらさんのご主人は、膵臓がん肝…

ChattyHappyさんの記録

先日「『自分の闘病記』を書いてみませんか」で募集したアンケートに、以前コメントを頂いたChattyHappyさんがさっそく記入してくださいました! 許可をいただいたのでここに公開いたします。どうもありがとうございました! ChattyHappyさんはお母様がすい…

化学療法とうつ・サイコオンコロジー

膵臓がんの治療では、長期にわたって化学療法(抗がん剤)を受ける方もいます。その場合「最初の数ヶ月のがんばり」を抜けたあたりで精神的な落ち込み(うつ)になることがあるようです。 日本の肺がん掲示板で、こんな相談を見つけました。 主人は、おかげ…

「自分の闘病記」を書いてみませんか

こと膵臓がんに関しては、告知されて最初の半年を乗り切ればもう「克服者(サバイバー)」と呼んでもいいのではないかと思います! (自分が長期生存者だと思ったその日から、誰もが長期生存者なのです。) ここを読んでいらっしゃる方の中に膵臓がんを克服…

73歳のエージ・スイム

この笑顔を見たらもう解説は不要ですね! 出典はノースカロライナ州ロアノケ・デイリーヘラルド新聞(2006-12-24)です。 写真のキャプションにはこう書かれています。『73歳で膵臓がんを克服したドン・チャーティアさんが、金曜日に水上競技センターのプー…

クルクミンが膵臓がんに効くかもしれない、という話

先日のUSAトゥデーに、こんな記事が出ていました(写真)。 おいしいカレーにお得な効果が? 1/8/2007 ・・カレーにはがんを予防する効果があるかもしれない。「インド人は(カレーからの香辛料を)1日に100から200mg摂取しています。がんの予防にはこれで…

オキノーム散のこと

「待望のオキシコドン速放剤」が昨年厚労省で承認されました。来月あたりから発売されることになりそうです。 オキノーム散でレスキュー、来年2月から使用可能 (日経メディカルオンライン) 2006年10月20日、癌疼痛治療薬のオキシコドン塩酸塩水和物(商品…

誰かにお年玉をあげると、自分に還ってくるかもしれない。

このお正月、お孫さんに会いましたか? すい臓がんにかかるのはちょうど孫が産まれるぐらいの世代の方が多く、かわいい孫や家族の存在が闘病生活を続ける上での一番の原動力になったという話を良く聞きます。 新たな証言を一つご紹介しましょう。出典はデイ…

日本発の有望な薬剤・NK105

去年のことですが、すい臓がんに対する有望な薬の開発ニュースが出ていました。 「抗がん剤で狙い撃ち」治療、臨床試験段階に――日本化薬など、副作用軽減に期待。 (2006/09/22 日本経済新聞) 抗がん剤をがん細胞に集中させて狙い撃ちする「薬物送達システム…

共に闘ってくれる医者

患者と一緒に闘ってくれる医療者の重要性については先日お話しした通りですが、今日はそれを明らかに示す証言をご紹介しましょう。以下は翻訳家のmarthaさん*1が訳してくださった患者闘病記です。marthaさん、ありがとうございました。闘病記の出典は PanCAN…

外科医・内科医を選ぶ

現代は患者が病院を選ぶ時代と言われていますが、すい臓がんの場合はどうでしょうか。アメリカの資料から少し翻訳してみます。(注意:アメリカは健康保険制度などが日本と異なりますので、以下に書かれていることすべてが日本でも当てはまるとは限りません…

生存率の壁を破った男

今日はお年玉ということで、宝くじに当たったように膵臓がんが全快した話をお送りしたいと思います。 ロニー・ストーンさんは16年前、肝臓に転移していて手術不可能な膵臓がんと診断されました。当時は膵臓がんに対するよい治療法がなかったため、主治医から…

タルセバの臨床試験始まる

日本で膵臓がんに対する新たな薬の臨床試験(治験)が始まったそうです。 タルセバの膵がんを対象にした国内治験開始 (日経BP) 中外製薬は、上皮細胞成長因子受容体阻害剤「タルセバ」(一般名エルロチニブ)の、ゲムシタビンと併用で進行性、転移性膵がん…

7番目の病院で

今日は、このブログによくコメントを寄せてくださっている翻訳家のmarthaさんが訳した患者闘病記をお送りします! marthaさん、ありがとうございました。(marthaさんは、ご自身のブログ「Editing my life」で文鳥との生活や膵臓がんにかかったお母様のことな…

ある夫婦の軌跡 〜RaulさんとBlue Birdさん〜

Blue Bird(青い鳥)さんは、以前「癌と悩みと悟りと」で触れましたが、すい臓がんの夫ラウルさん(キューバの海の男。写真はここ)を2年近く介護してきました。ラウルさんは手術後しばらくして再発を経験しましたが、Blue Bird さんの献身的な介護もあって…

第一ラウンド勝利

PanCAN Inspirational Stories から、さらにもう一つ闘病記を翻訳します。ここには膵臓がんを克服した体験記が毎月続々と寄せられていますので、ぜひ一度のぞいてみてください。他の翻訳はこちら 妻のリンダは、2004年1月の初めに黄疸が出て体中がかゆくな…

パバロッティさんのこと

今日はオペラ歌手「生ける伝説の人」、ルチアーノ・パバロッティさん*1について書きます。 パバロッティさんのプロフィールは、ウィキペディアによると「“神に祝福された声”と評された豊麗な美声、申し分ない声量、明晰な発音、輝かしい高音によって知られる…

レキシンGのこと

以前お伝えした「免疫遺伝子治療」などの記事につながる技術でしょうか。前のものは患者のT細胞というものを体外でパワーアップする治療でしたが、これはがん細胞が増殖するのに必要なサイクリンG1遺伝子というものを無力化するそうです。 ここの記事の要約…

RP101のこと

冷戦時代に鉄のカーテンの向こうで開発されて消えていったヘルペスウイルスの薬が、抗がん剤に耐性ができるのを防ぐ薬として再び表舞台に登場しようとしています。 ※RP101は、5-FUやTS-1、ゼローダと併用すると致死的な副作用を起こすことがあります。 以下…

膵臓がんの治療を進歩させるための、個人的な闘い

〜11月はすい臓がん意識向上月間です*1〜 この記事を書かれたマセリスさんは腫瘍学者で、3M製薬という会社で働くほかにミネソタ大学がんセンターでも癌の研究をしています。ではなぜこの記事に「個人的な闘い」という題名がついているのでしょう? 以下の…

希望さんの道程

〜11月は膵臓がん広報月間です〜 「希望」さんは、40歳代と比較的若い年齢で膵臓がんを発症されました。がんは肝蔵に転移していましたが、抗がん剤治療が功を奏して肝臓の影が消えた為にその後膵頭十二指腸切除手術を受けることができました。現在もジェムザ…

ジョシュ・ヤズマン「たたかうお母さん」

〜11月は膵臓がん広報月間です〜 今回登場するこれまでで最年少の執筆者は、9歳の男の子です。ジョシュ・ヤズマン君のお母さん、メリッサさんは1997年に進行すい臓がんと診断されましたが、その確固たる信念と決して病気に負けないという姿勢は周りの人々に…

tommy-starさんの贈り物

今日は、tommy-starさん*1の記録をご紹介します。1年ほど前に御祖父様が膵臓がんのステージIVaと診断され手術に臨んだのですが、開腹したところ、がんが血管を巻き込んでいたために中止になってしまいました。しかしそこからあきらめずに病院を探し放射線や…

グルフォスファミドのこと

すい臓がん治療に効果が期待されている新薬グルフォスファミド glufosfamide について、当サイトでも調べてみました。(専門家ではないので情報の確度は保証できませんが‥Setochanさんの記事によると、そもそも個人発信のブログはあまり信用しない方がいいそ…

たけ蔵さんの励まし

今日は、「たけ蔵」さん*1という方の記録を紹介します。 たけ蔵さんの奥様は4年前にすい臓がんと診断され、肝転移のために手術は途中で中止になりましたが抗がん剤と放射線治療で5年目に入ったそうです。ジェムザールの点滴を1年休止したところ肺に転移が…

izumiさんの話

今日はizumiさんという方のホームページを紹介します。 izumiさんは2003年にすい臓がんと診断され、それを9時間の手術を受けて克服された方です。そのあと二度ほど再発が疑われたことがありましたが、ジェムザールの点滴をうけて二度とも克服されています。…

ぽんたさんの経験

今日からは、日本国内のすい臓がんを克服された方も紹介していきたいと思います。第1回はぽんたさんという方の記録です。(他の『日本にも生還者が』シリーズ目次はこちら)ぽんたさんのお母様は昨年すい臓がん多発肝転移と診断されたのですが、ジェムザー…

<免責事項>本ブログの医療記事や体験記は、特定の治療法や薬の使用をし推奨するものではありません。ご自身の病状については、担当医とよく話し合ってください。このブログの情報を利用して生じた結果について筆者は責任を負うことができませんのでご了承ください。<おことわり>このブログは営利目的ではありません。コメントは承認制です。商品や治療法の広告を目的としたトラックバック、記事内容と無関係のコメント等は予告なく消去させて頂くことがあります。