やぶいぬ応援団

膵臓癌闘病記や生還者のアドバイス、新薬の治験情報や研究など元気が出る話題を個人が集めたブログです。 <免責事項>本ブログは特定の治療法や薬の使用を推奨するものではなく、このブログの情報を利用した結果について筆者は責任を負うことはできませんのでご了承ください。

すい臓がん

PanCAN 闘病記ガイド

以下に、PanCAN Newsletters に掲載されたすい臓がん闘病記の総目次を掲げておきます。PanCAN Japan に掲示されている翻訳を読む時のガイドとしてお使いください。また、「やぶいぬ応援団」で読めるものについてはリンクをつけてあります。

PanCAN Japan が発足しました

10月1日に、アメリカの膵臓がん患者組織 PanCAN の日本支部、PanCAN Japan が発足しました!まずは、この報道発表からどうぞ。 緊急プレスリリース(抜粋) PanCAN(膵臓がんアクションネットワーク)は海外支部を日本に開設しますー患者と医療従事者の危機…

ゲイル・H、「再発を乗り越えて」

ゲイルさんは、2001年と2003年に手術を受けています。2003年の手術は再発によるものでした。最初の手術は発熱や貧血がひどくかなり辛かったのですが、このとき娘さんがゲイルさんを元気づけるためにとった方法とは? くわしくは本文をお読みください。 出典…

すい臓がん患者の体重減少に魚油を

すい臓がんの闘病記を読むと、激しい体重減少を訴える方が多いのに気づきます。診断前も、手術後や抗がん剤の治療中も消化機能が低下するためか体重を保つのに皆さん苦労しておられるようです。さて、Johns Hopkins 大学病院では、すい臓がんの患者に1日2…

すい臓がん予防に朗報ービタミンD

一日必要量のビタミンDを摂ることですい臓がんの危険性を半減させることができるという研究結果が発表されています。(ニュース原文はこちら、「癌の情報Tips」に詳しい解説が載っています。) ハーバード大学とノースウェスタン大学の数十年間、十二万人に…

デボラ・M/ドクター・コンラッド

PanCAN Newsletter は、2001年に始まりました。(PanCANそのものは1999年に発足したようです。)記念すべき第一号に掲載された闘病記をご紹介しましょう。 出典はPanCAN Newsletter 2001年3月号です。 ***** 私の名前はデボラ・Mです。私は38歳で、膵…

ケイ・K「人生のモーニングコール」

ケイ・Kさんは、すい臓がん診断後9年を経たサバイバーです。その間に2度の再発、さらには皮膚がんを克服されています。 「人生は戦う価値があります!」という元気な闘病記の出典は、 PanCAN Newsletter 2004年1月号です。 ケイ・K、アリゾナ州フェニッ…

友人たちの闘い(後編)

(前編よりつづく)ノリ・ショウジ、オハイオ州コロンブス5月の学年の終わりに、ビルは選考委員会の満場一致で大学の学位授与式の式辞人に選ばれました。そこでビルは7500人近くの卒業生の前で話をしたのです。その日彼が卒業生に伝えた人生の教訓の一つは…

友人たちの闘い(前編)

以下の手記は、オハイオ州にお住まいのノリ・ショウジさん(日本風に言うとしょうじのりこさん、でしょうか?)によって書かれたものです。出典は PanCAN Newsletter 2005年10月号です。 写真は左からタンロス・ベカリ=サーブ医師、ビル・ホール氏、ノリ・…

「5年後のゴルフを今から予約できますか?」

十一年前、3人の医者に見放された一人の男性が、希望を糧に生還する物語です。 出典は PanCAN Newsletter 2001年9月号です。 ワシントン州スポケーンのエディー・バーンズさんは、膵臓がんを5年半前に克服した人です。彼の闘病記を掲載します。 1995年の…

ジョナサン・マークス 「決してあきらめない」(後編)

解説の言葉は不要だと思います。最後まで読めば、なぜ彼が写真でこんなに晴れ晴れとした顔をしているのかおわかりいただけるでしょう。 (前編よりつづく)私はこのCTを外科医に送りました。外科医はついにウィップル手術をしてくれることになりました。外科…

ジョナサン・マークス 「決してあきらめない」(前編)

今回もまた驚くべき手記です。すい臓がん肝転移を発症した男性が、治験、ウィップル手術、ラジオ波治療とあらゆる手段を尽くして闘っています。 「たとえ統計がどれほど厳しく見えようとも、希望は常にあるということです。私たちの中の誰かが、統計の壁を打…

メアリー(17歳)父の闘い

PanCAN Newsletter 2002年4月号 からです。 メアリー(17歳)ペンシルバニア州アリキッパ父のラルフ(51歳)の話を書きます。2000年8月に父はすい臓がんと診断されました。診断のとき、父のすい臓がんは10cmもありました。その時医師からは、父はたった6…

ペギー・K 「肝臓転移を克服して」その後

さらに今日はペギー・Kさんの近況もお伝えします! ペギーさんは2001年に医者に一度は不治だと言われながらも、膵臓がんの肝転移を化学療法で克服された方です。(闘病記はこちら、ビデオ映像をこちらで見ることができます。)ペギーさんは現在PanCANで活発…

スタン・ターナー、10年たちました

スタン・ターナーさんの近況をお届けします! ターナーさんは驚くべき奇跡を起こして手術不能のすい臓がんからバイパス術と化学放射線療法で生還された方です(闘病記1、2)。PanCAN Inspirational Stories に近況を寄せてくださっていました。以下に訳し…

スティーブ・R、天使が教えてくれた癌(後編)

(前編よりつづく)ものすごく痛かったことは痛かったが、僕は自分がブランコから落ちたことにあまり気を留めていなかった。カヌー旅行の一週間後、僕は毎食後にひどい胃痛がすることに気がついた。食欲がなくなって体重が減りはじめた。10日後に家族で海に…

スティーブ・R、天使が教えてくれた癌(前編)

日本で「守護天使」にあたるものと言えば「守り神」でしょうか? 日本を代表する企業トヨタにも神社があるそうですし、個人や集団を見守る霊的なものの存在は洋の東西を問わないのかもしれません。 今回の出典は PanCAN Newsletter 2005年7月号です。ある一…

ジーン・S「どんな時でも、希望はあります」

今日は最初手術不可能だった膵臓がんを克服したジーン・Sさんの手記です。ジーンさんは1年にわたり、臨床試験(治験)も含めゼローダ+放射線→ゼローダ→ジェムザール+エロキサチン(オキサリプラチン)→ジェムザール+タキソテール→タルセバという治療を…

ステーシー・K「家族の闘い」(後編)

手術不能の膵臓がんと診断されながらも4年生きのびたルー・Kさんの家族の物語です。娘のステーシーさんは議会への陳情など、多方面で活躍されているようですね。 「母の抗がん剤」とは? 出典は PanCAN Newsletter 2003年10月号 です。 (前編よりつづく)…

ステーシー・K「家族の闘い」(前編)

祖母に続いて父親が膵臓がんとなった家族の闘いについて記されています。 出典は PanCAN Newsletter 2003年10月号 です。 ステーシー・K、カリフォルニア州ロサンゼルス父がすい臓がんと診断されて2年、父の生還の話をこうして書くことになるとは思ってもみ…

ジェイミー・S、人生で一番つらかったとき

キリスト教の話の中で好きなものの一つに、『浜辺の2つの足跡』というものがあります。 浜辺に2つの足跡が残っている。 ひとつは私ので、もう一つはイエスのだった。 でも振り返ってよく見てみると自分が最も苦しかった時、足跡は一人分しかなかった。「主…

キャロル・N「私の闘いの武器」

化学療法を受けながら、自転車で60キロも走ったりするなんて信じられますか? 今回はそんな、知力も体力も兼ね備えた「かっこいい」女性の話です。 出典は PanCAN Newsletter 2006年7月号、ご本人やご家族のカラー写真がここにあります。 キャロル・N、テキ…

どうして抗がん剤治療をするの?

Johns Hopkins Online Discussion Board は、膵臓がん患者・家族のための掲示板です。治療についての話だけでなく、家族の楽しいニュースを共有したり、あるいは悩みや愚痴を吐き出す場所としても使われています。 一つの例を挙げましょう。シャノンさんとい…

スティーブ・ニーハンス「断端陽性を乗り越えて」後編

前回の続きです。 すい臓がんについて広く知ってもらうためにどのようなことができるか、一つの良い例を示していると思います。 PanCAN Newsletter 2002年10月号からです。 スティーブ・ニーハンス(続き) このがんは私の人生を変えました。私は、自分がな…

スティーブ・ニーハンス「断端陽性を乗り越えて」前編

スティーブ・ニーハンスさんは手術の時の膵臓断端が陽性(がん細胞が残っていること)でしたが、それを化学療法と放射線療法で乗り越えられた方です。 「このがんは私の人生を変えました。私は、自分がなぜこの世にいるのか理解したつもりでいます。」ニーハ…

スペンサー・ワトキンス「膵臓がんは死刑判決じゃない」

若い方でもこの病気と闘っている方がいるのですね。でもつねに希望はあります。 PanCAN Newsletter 2002年7月号からです。 スペンサー・ワトキンス(31歳)イリノイ州セントチャールズみなさんこんにちは。私の話が皆さんの希望となるでしょうか。私は31歳…

TS-1 日本で承認

経口抗がん剤の TS-1 がすい臓がんの治療薬として先週厚労省で承認されたようですね。 代謝拮抗剤 ティーエスワンカプセル 20・25 「膵癌」の効能・効果取得について(プレスリリース) 膵癌におきましては、効能を有する薬剤が少なく、実質的に使用されてい…

ロジャーの話「まだ生きてますよ!」(後編)

前回の続きです。 Cancer Survivors Network は、がん患者が組織する互助会のようですね。 膵臓がん:ロジャーの体験(続き) ガンなんてちっとも楽しいもんじゃありません。ガンはほんとに、本当に怖い。それでね、私がかかった腫瘍内科医は、あなたには化…

ロジャーの話「まだ生きてますよ!」(前編)

次の闘病記は、The Cancer Survivors Network 上で2001年に発表されたものです。このページで、ロジャーさんの訥々とした肉声とご家族の写真を見ることができます。 ロジャーさんの主治医(腫瘍内科医)は、この時点で「まだ誰も膵臓がんから救ったことがな…

温熱療法で良好な結果

ドイツのミュンヘンから、期待が持てるハイパーサーミア臨床試験の結果が報告されています。(ASCO原文)ジェムザールが効かなくなった転移性すい臓がんの人に対して、ジェムザールとシスプラチンの全身化学療法を行いながら局所的な温熱療法を行ったようで…

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